オランダのチューリップ・バブルの影響がこんなものにも。チューリップ・キャビネット

2016年11月4日金曜日

ボイマンス・ファン・ベーニンヘン美術館 ロッテルダム

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ボイマンス・ファン・ベーニンヘン美術館のコレクションはデザインやインテリアの分野も充実していて、こんなものも所蔵されています。


17世紀中ごろに造られたチューリップ・キャビネットです。


内側にはチューリップの絵が施されています。今では、オランダといえばチューリップというようにオランダの代名詞になっていますが、そのきっかけはこのキャビネットが造られた17世紀に遡ります。

17世紀半ばのオランダはチューリップ・バブルに沸いていました。

トルコからもたされたチューリップの形が聖杯に似ているということでもてはやされるようになり、また、輸入品ということもあって数が限られていたのでチューリップの球根の価格が高騰していきました。

そんななか、とくに人気があったのがキャビネットに描かれたようなまだら模様のチューリップです。当時のチューリップは単色のものだったのですが、トルコから船で運ばれてくる途中で病気にかかって花の色が白く抜けてしまったものだそうです。


扉の外側には螺鈿のチューリップ。



Museum Boijmans Van Beuningen
Museumpark 18-20
3015 CX Rotterdam
the Netherlands
http://www.boijmans.nl/en/#kPTbKcppV74PH1UJ.97

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ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

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