オランダ王室と所縁の深い、デルフトの新教会

2020年6月17日水曜日

デルフト 教会 新教会

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フェルメールが生まれて活躍したデルフトは、オランダにとって重要な歴史的意義のある場所でもあります。

オランダの独立戦争である80年戦争の陣頭指揮を取り、オランダ建国の父とされるオラニエ公が凶弾に倒れた地であり、彼が眠る新教会があるからです。この新教会は今でもオランダ王室の墓所となっています。



デルフトの旧市街の中心にあるマルクトにそびえる新教会。14世紀から16世紀初めにかけて建築され、高さは108.75mもあります。

新教会の鐘楼に登った時のおはなしはこちら。



内部は装飾が少なくてアッサリ。フランスやイギリス、イタリアの絢爛豪華な教会をイメージしていると面食らうかもしれません。

それもそのはず、新教会はプロテスタントの教会なので「神の家」というよりも「お墓」という意味合いが強いのです。また、プロテスタントは偶像崇拝を禁止しているので、キリストを描いた絵画や彫刻、十字架さえもありません。


天井は木が組まれていて、大きな船の船底のような形をしてます。


こちらはデルフト出身のグロティウスの墓。17世紀の法学者で「国際法の父」と称されています。

ちなみに、オランダに国際司法裁判所が置かれているのは、グロティウスの出身国だからという理由らしいです。 



オランダ建国の父オラニエ公が眠る霊廟です。オラニエ公の血をひく現在のオランダ王室の埋葬室はこの下にあります。





新教会
Nieuwe Kerk Deflt
Markt 80
2611 GW, Delft
https://oudeennieuwekerkdelft.nl/en


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ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

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