フェルメールにブリューゲル、そしてアルチンボルド、さすがヨーロッパ屈指の絵画コレクションを有するウィーン美術史美術館~Kunsthistorisches Museum in Wien【ウィーン旅行_#6】

2023年12月1日金曜日

ウィーン ウィーン旅行2023 クリムト フェルメール 美術館

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オーストリアのウィーンにある美術史美術館は、古代から19世紀に至るヨーロッパ各地の美術品を収蔵しています。


Johannes Vermeer, The Art of Painting, around 1666/68

日本やオランダの展覧会にたくさん作品を貸し出していているので、作品のキャプション等で美術史博物館という名前をよく見ていたので、行くのを楽しみにしていました。



美術史美術館の入り口。

背中側には自然史博物館が対になる建物として建っています。



この階段を昇ってメインの展示室へと進みます。

こういう階段、大好きでワクワクします。



そして、階段を昇って振り返るとクリムトの作品が(ひっそりと)お出迎えしてくれます。



下のアーチの両端がクリムトの作品です。知らないと見逃してしまいます。

美術史美術館にはヨーロッパ各地の美術が集められているので、もちろんオランダとベルギー、フランドルの美術ももちろんあります。

旅行ではできる限り、いつも見ているオランダとベルギー、フランドルの美術はスルーして、その国や地域の作品を見るようにしているのですが、美術史美術館は質の高いブリューゲルやフェルメールがあってスルーできませんでした…

その他の作品もレベルの高いものが多くて時間がすっごい吸い取られました…。さすがヨーロッパ屈指の絵画コレクションを所蔵する美術史美術館です。


Pieter Bruegel I, Peasant Wedding, around 1568

教科書や日本の美術全集によく掲載されているブリューゲルを発見。

ファイルなどのグッズでもよく見ていたので、実物が見られてうれしい。

農民を描いた風俗画の先駆けともなった作品です。


Pieter Bruegel I, The Tower of Bavel, 1563

オランダのボイマンス・ファン・ベーニンヘン美術館が所蔵する《バベルの塔》よりサイズが大きいけれど、建設中の塔は低くて人間の数が少なかったです。


ボイマンス・ファン・ベーニンヘン美術館の《バベルの塔》はより建設が進んでいて、神の怒りを予兆させるように黒い雲が塔にかかっていて、下に広がる町に影が落ちていますが、美術史美術館の《バベルの塔》はまだ空が晴れていて、町にも活気があるように見えます。


Johannes Vermeer, The Art of Painting, around 1666/68

2023年にオランダのアムステルダム国立美術館であった「フェルメール展」に展示されていなかった《絵画芸術》です。

とても静謐で神秘的な作品で、惹き込む力があります。

左側のカーテンが垂れ下がっているので、見ている私が覗き見しているような感覚になりました。

これで、フェルメール作品31点を見たことになりました。

 



フェルメールの前は人がおらず、独り占めできました。

右隣には、フェルメールと(少し早いけど)ほぼ同時代に活躍し、同じJ. V.というイニシャルだということでよく間違えられていたヤコブス・フレル(Jacobus Vrel)の作品が展示されています。



マルガレータ王女の成長と、ベラスケスの描き方の変遷が見られるお得なお部屋がありました。


Jacopo Tintoretto, Susanna Bathing, around 1555/56

今回、もっとも気に入った作品がティントレットの《スザンナと長老たち》でした。

スザンナの装飾品よりも美しく輝く肌が強い明暗で描かれている所とか、生き生きとした自然とそこに隠れて覗き見するみっともない二人に老人とか、作品が入っている額の見事さとか…、ほんとにすごかった。


Giuseppe Arcimbold, Winter, 1563
Giuseppe Arcimbold, Water, 1566

アルチンボルドの作品は、見ていてとても楽しかったです。

右の《水》に描かれた生物たちはぬめぬめした質感の表現がちょっと生々しかったですけど。


Giuseppe Arcimbold, Summer, 1563
Giuseppe Arcimbold, Fire, 1566

作品を見ていて遠くからどんどん足音が近づいてくるなと思ったら、「これを見るために来たんだ!」といきなり話しかけられました。

彼は目をキラキラさせて興奮してどんなにこの絵が見たかったかを熱く語りつつ、作品とツーショット写真を撮っていました。

その気持ちはとてもワカルと思いながら、彼の話に相づちをうっていました。(熱意が強すぎて相づちしかできなかったとも言えます)


Benvenuto Cellini, Saliera, 1540-43

絵画の部屋でずいぶん時間を使ってしまい、工芸作品を見る時間が全く取れなかったのですが、とにかくこれだけは見ておかなくては!と閉館間際に急いでチェリーニの《黄金の塩入れ》を見に行きました。

当時、とても貴重であった塩を入れるためだけの作品です。



どこに塩を入れるかというと、この手前の小さなバスタブのようなところです。

ちょうどこれを見たあと、係員さんに閉館だからと出口へと誘導されました。

ほんとギリギリでした!


美術史美術館
Maria-Theresien-Platz, 1010 Wien, Österreich



 
 
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ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

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