アムステルダム国立美術館で2019年から始まったレンブラント《夜警》の修復ですが、ようやく調査を終えて次のステップに進むようです。
額が外され、AI技術により復元された1715年に切り詰められた部分の外され、現在の《夜警》のカンヴァスが剝き出しになっています。
私が行った11月初旬には、いつも背後の壁に沿うように展示されていた《夜警》がちょっと前に出ていました。
ということは、裏に回れば…
いつもは見られないカンヴァスの裏が見られます。
このカンヴァスの裏はレンブラントが描いたオリジナルのカンヴァスの裏ではありません。オリジナルのカンヴァスの上に、近年、もう一枚重ねたカンヴァスです。
以前、不幸にも《夜警》がナイフで切り裂かれてしまった際に修復で裏打ちされたカンヴァスです。
そのほかにも画面全体に塗られたワニスを除去するための薬品を選ぶために、実際にところどころ四角くワニスが取られていました。
ワニスは画面を保護する役割と絵の具に光沢を与える役割があるので、実際の作業に入ってすべてのワニスが除去されるとマットで色が褪せたような画面になります。
修復の一環だとわかっていても、そういう姿を見てしまうとショックを受けるだろうなぁ。
《夜警》ある名誉の間の前室には壁一面にステンドグラスがはめ込まれています。
そこにはレンブラントもいます。
左から前4世紀のギリシャの画家アペレス、15世紀オランダの画家ヴィレム・ファン・ヘールレ、16世紀オランダの画家ルーカス・ファン・ライデン、そしてレンブラントです。
アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum
Museumstraat 1
The Netherlands
1071 XX Amsterdam
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