19世紀オランダの画家ヤン・ヴァイセンブルフの展覧会が、1月8日までハーレムのテイラー博物館で開催されていました。
*テイラー博物館の詳しい記事はこちら
カタログまで買ったのに、記事にするのをすっかり忘れていました。
彼が描いた場所はその絵から簡単に特定できます。デン・ハーグの中心地から南の地域にかけて、ドルトレヒトのメルウェーデ川からリエージュのマーケットまで、またクーレンボルフ(Culenborg)ではヴァイセンブルフが描いた場所を辿れるように地図まであります。
上の作品は、おそらくスホーンホーフェンの近くの池を舞台に描いています。二人の女性が描かれているのですが、風景に溶け込んでしまっています。
上の作品はデン・ハーグのエッシャー美術館がある辺り。
ヴァイセンブルフは現実の世界を描いているのですが、どこか抒情的な雰囲気を漂わせています。それは彼が、夏の日の午後のまどろんだ光を好んで描いたことによるでしょう。
清潔で端正な画面構成から「19世紀のフェルメール」と呼ばれているのでしょうが、差し込む光の強さが大きく違います。
フェルメールの作品には初夏の淡く優しい光が覆っていますが、ヴァイセンブルフの作品には夏の午後の光のような少しの厳しさが混じっています。
Spaarne 16
2011 CH Haarlem
http://www.teylersmuseum.nl/index.php?item=1&lang=en
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