場所はモネの最後の大連作《睡蓮》を有する「オランジュリー美術館」。そして、そこでコレクション展を行うのが「ブリヂストン美術館」。
ブリヂストン美術館は建て替えに伴う休館中なので、コレクションの中核となる西洋と日本の近現代美術がパリで展示されるそうです。
ヨーロッパに住んでいると、こちらに住んでいる人々の日本美術への尊敬の念を肌で感じます。しかしながらその尊敬の対象となるのが、江戸時代以前の浮世絵や仏教美術、そして現代の映画やアニメ。近代の日本美術の知識はすっぽりと抜け落ちています。
現代の映画やアニメにみられる日本のアートは、伝統的な日本美術を基礎にしつつ、近代において西洋美術をどん欲に吸収して醸成していったものです。そういった一面を観覧者の人たちが感じ取ってもらえたら、と思います。
日本の浮世絵が印象派に影響を与え、そして印象派の絵画は日本の美術に大きな影響を与えました。過去にフランスと日本の美術の間で生じた響きは、現在にいたるまで絶えず続いています。
オランジュリー美術館
Masterpieces from Bridgestone Museum of Art of Tokyo, Collection Ishibashi Foundation→こちら(英語)
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