レアンドロ・エルリッヒ《スイミング・プール》~Leandro Erlich, "Swimming Pool"@ Museum Voorlinden

2017年1月27日金曜日

フォーリンデン美術館 美術館

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私たちの知覚と認知をユーモラスに揺さぶる、アルゼンチンのアーティスト、レアンドロ・エルリッヒ。

名前を知らなくても、金沢21世紀美術館の《スイミング・プール》を制作したアーティストだといえば、「ああ、あの作品!」と思い当たる人も多いと思います。

この彼の代表作《スイミング・プール》が、フォーリンデン美術館でも常設展示されています。

金沢21世紀美術館は屋外展示でしたが、フォーリンデン美術館は室内展示です。



展示室の床に水面が揺らめいているのはちょっと変な気がします。

深いプールがあるように見えますが、実際は透明ガラスの上に10㎝くらいの水が貼られているだけで、水面の下には空間が広がっています。

この空間に下りて行ってみましょう。


近くの階段を下ると、青色の入り口があります。


ここに吸い込まれていくと


青色の壁に囲まれた、プールの底にたどり着きます。

入ってみて気づいたんですが、この床が排水口に向かって緩やかに傾いているんですよね。芸が細かいです。


見上げると、揺れる水面の向こうにこちらを眺める人たちが見えます。

知らない人ですが、手を振りあったり、「写真撮るから、こんなポーズをとって」とジェスチャーでムチャブリされたりします(笑)


見上げるときらめく水面を通して見える青空が美しい。

2017年秋に、レアンドロ・エルリッヒの展覧会が東京の森美術館で開催されるようです。彼の作品は鑑賞者が加わって初めて完成する作品だと思うので、機会のある方はぜひ作品の一部になりに行ってみてください。



フォーリンデン美術館 Museum Voorlinden
Buurtweg 90
2244 AG Wassenaar
The Netherlands
http://www.voorlinden.nl/?lang=en


*関連記事
・フォーリンデン美術館の概要をまとめた記事→こちら
・リチャード・セラ、 "Walking and Looking"~Richard Serra, "Open Ended" @Museum Voorlinden →こちら

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ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

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