リチャード・セラの巨大な作品を体験するとき、いつも思い出す彼の言葉があります。
"Walking and Looking"
いつ、どこでこの言葉を知ったのか覚えていません。
遠くから眺めると優美な曲線に目を奪われ、近くによるとその巨大さと鋼の表面の荒々しさに驚嘆します。
しかし、セラのこの巨大な作品の真骨頂は作品の内部にあります。
優美に見えた曲線を描いた壁が空を塞いで圧迫し、行き止まりになって外に出られないのではないかとの怖れを感じる場所もあります。
そして、中心部の開けた場所でしばしの安堵をえ、その後、再び壁に沿って出口を目指します。
作品から抜け出すと、昔、京都の清水寺でおこなった隋求堂の体内廻りの後のような感覚を覚えました。
きっと原始的な感覚を揺さぶられるんでしょうね。
セラの作品の潜入動画を撮影してみました。
画像が荒いし、ピントもずれるので申し訳ないのですが、"Walking and Lokking"を少しでも体感してもらえたらうれしいです。
*フォーリンデン美術館の概要をまとめた記事はこちら
フォーリンデン美術館 Museum Voorlinden
Buurtweg 90
2244 AG Wassenaar
The Netherlands
http://www.voorlinden.nl/?lang=en
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