マウリッツハイス美術館Facebookページより |
そして、会場に訪れて二度目のびっくり!会場に大きな鏡がたくさん設置されていました。
(会場はとても暗くて写真が撮れなかったので、マウリッツハイス美術館のフェイスブックのページよりお写真を借りました)
でも、この鏡にはちゃんと意味があって、それを知るとなるほど~と感心しました。画家が自画像を描くときは鏡に映る自分を描いていたので、作品に描かれた画家の姿は左右反転した鏡像です。ですので、鏡で作品をみると、本来の画家の姿となります。
マウリッツハイス美術館Facebookページより |
でも、鏡に映る作品を見ていると違和感を感じました。「それはなんなんだろう?画家の本当の姿なのに、何が変なんだろう?」と考えながら見ていて「はっ!」と気付きました。鏡に映る画家たちが絵筆を握る手が「左手」だったんです。
画家は作品の中でちょっと嘘をついていたんです。鏡面に映った姿をそのままカンヴァスに描くと、作品には絵筆を左手に持っている画家の姿になってしまう。それだと、鑑賞者は違和感を感じてしまう。だから、鑑賞者にとって自然になるように、鑑賞者から見て右手に絵筆を握る自分の姿を描いているんです。
画家の秘密をひとつ、知った気分です。
Judith Leyster, Self-Portrait, c. 1640, National Gallery of Washington
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レンブラントの最後(かも?)の自画像がこちらの会場に移動していました。デルフトの画家カレル・ファブリチウスの自画像とならんでいます。静かな迫力を感じる二作品です。
Jan Steen, Self-Portrait Playing the Lute, c. 1663/65, Museo Thyssen-Bornemisza, Madrid |
オランダの自画像―黄金時代のセルフィー
2015.10.08-2016.01.03
Mauritshuis Museum
Plein 29
2511 CS Den Haag
http://www.mauritshuis.nl/en/
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