Nedelands Fotomuseum HPより |
この展覧会は、もともと2013年にパリで開催されたもので、同時に写真集「Dark Knees」が刊行されました。
マーク・コーエンは街を散策しながら人々を撮影していくのですが、その際は声もかけずにカメラを相手に近づけて強烈なフラッシュをたきます。近づきすぎて写真には手、脚、膝だけしか写っていなかったり、顔が写っていても上半分か、下半分のみです。
撮影風景をYoutubeで見つけたのですが、堂々とした盗撮のような雰囲気です(笑)コーエンはシャッターを切ったらすぐさま去るので撮影された人は何が起こったのかわからなかったり、イラッとした表情を浮かべる人が多いです。私もこんな風に写真を撮られたらきっとムッとします。
了承を得ずに勝手に撮影するということで大変な批判が集まったそうですが、この撮影方法によってライブ感のあるスリリングな写真となっています。
そして、撮影したフィルムはすぐさま選別して写真に焼き、その後ふたたび写真を焼くことはほとんどないそうです。これもライブ感を感じさせるエピソードです。
作品タイトルは《小さい手とボール》《赤い口紅の女性》など、被写体を描写したものでシンプルです。でも時に、フラッシュのかげに隠れた部分をタイトルで指し示し、それが作品のキモだったりするので、タイトルとの関係も見逃せません。
Mark Cohen, "Dark Knees"
2014.09.13-2015.01.11
Nederlands Fotomuseum
Gebouw Las Palmas Wilhelminakade 332
3072AR, Rotterdam
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