18世紀、過剰に演劇的になり過ぎたバロック美術から、古典主義の洗練さに回帰する、新古典主義時代の彫刻が展示されています。
当時の有名彫刻が数名にスポットライトが当てられているのですが、そのなかで素晴らしかったのがアントニオ・カノーヴァ。
顔を寄せ合う三美神。
ぎゅっと肩を寄せ合うコンパクトな構図ですが、とても優雅で窮屈そうな所はどこにもありません。
古代彫刻の均整の取れた裸体に、当時の生き生きとした女性の顔が載せられていて、新しい美を創り出しています。
ずっと見てしまったのが、この襞。やわらかい肌の上を滑る、薄布の表現が見事です。
風をはらんだ柔らかい布から、より女性の若々しさや瑞々しさといったものが感じられます。
Classic Beauties
2018.06.16-2019.01.03
Hermitage Amsterdam
Amstel 51
1018 EJ Amsterdam
https://hermitage.nl/en/
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