スペイン、グラナダ旅行記4泊5日~アルハンブラ宮殿とグラナダグルメ

2025年10月8日水曜日

グラナダ旅行2025 スペイン まとめ

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1日目:グラナダに到着、夜の活気あふれるグラナダに驚く

グラナダ旅行の初日、ちょっとしたトラブルからスタート!

夜遅くにグラナダ空港に到着したものの、シャトルバスはすでに運航は終わっていました。タクシー乗り場へ向かったら、なんとタクシーが一台もいない!「空港ならタクシーくらいすぐあるよね」なんて思っていた私は、ちょっと甘かった(笑)。「さて、どうしよう?Uberを試してみる?でもオランダに住んでいても使ったことないし、アプリを入れるのも少し面倒だな」とうだうだ考えていると、運よく一台のタクシーが登場!料金交渉をしてすかさず飛び乗る。ホッと一安心。

そのタクシーの運転手さんが、なんとも陽気で自由な雰囲気!正規のタクシーなのに、幼い子どもと電話で楽しそうにおしゃべりしながら運転する姿に「これぞラテンの魅力!」と心が躍りました。

グラナダの市街地へ向かう車窓から、遠くからでも街のきらめきが見えました。着いてみると、想像以上のにぎわいにビックリ!歴史と文化の街だと思っていたグラナダが、ネオン輝く繁華街!特に若い人たちの活気が溢れていて、まるで渋谷のようなエネルギッシュな空気。オランダでは感じられないこの活気に、私もすっかり引き込まれ、ホテルに荷物を置いたあと、飛行機の疲れを忘れて夜の街を少し散策してしまいました。

ホテルは賑やかな商店街の中心、その裏手の静かな路地にありました。街の楽しさにすぐ飛び込めるのに、静かで落ち着ける理想的な場所でした。




部屋は予約時に「絶対ここ!」と願っていたスモーキーピンクで素敵な空間で、チェックインの瞬間「やった!」と心が躍りました。さらに、バスタブ付き!「バスタブは必須」と予約とチェックインのときの2回リクエストしていたので、願いが叶って本当に幸せ。オランダの家にはバスタブがないから、お風呂に入ることが旅行の楽しみの一つなのです。旅行中は朝と昼、1日2回じっくり浸かって、最高のリラックスを味わいました。

2日目:アルハンブラ宮殿の壮大な世界とステーキの夜


心地よいベッドでぐっすりと眠り、朝風呂に浸かって移動の疲れを取った後は待ちに待った朝食。




新鮮なサラダに、チーズ、ハム、卵料理がずらりと並びます。シリアルやグラノーラの種類も豊富で選び放題です。パンも食事用から甘いもの、デザートのクッキーまであります。珍しかったのが、ジャムと一緒にレバーのパテがあったこと。初日は少しずつたくさんの種類を味わいました。ここで地味にうれしかったのが紅茶がポットで淹れられたことと、コーヒーを紙コップに入れて部屋まで持って帰れたこと。私はすごく飲み物を取るので、このサービスはとてもうれしかったです。


さて、腹ごしらえをしたあとは、今回の旅のメインイベントアルハンブラ宮殿へ向かいます。
アルハンブラ宮殿へはバスで向かいます。グラナダ滞在中はこの赤い小さな観光バスにお世話になりました。

アルハンブラ宮殿へはバスで向かいます。グラナダ滞在中はこの赤い小さな観光バスにお世話になりました。




座席数が10席ちょっとの小さなバスですが、次々にやってくるのでバス停で待っている人は全員乗れました。グラナダの道は石畳でガタガタするし、狭い道をのぼったり下りたり急カーブを曲がったりするので座れるときは絶対に座った方が楽です。このあと、アルハンブラ宮殿でずーっとあるくことを考えると体力を温存するためにもバスでできるだけ座っていきましょう。

アルハンブラ宮殿のある丘の上までどんどんのぼっていきます。バスの窓からは赤い屋根と白い壁が眼下に見えます。

Alhambra - Generalife 2というバス停で降りたら、アルハンブラ宮殿のエントランスに向かって少し坂を上ります。すると、エントランスの入口には「今日のチケットは売り切れました」の案内が。まだ昼の12時なのに、しかも観光のオフシーズンの2月なのにこの人気。事前予約日は必須です。そして予約するのは「絶対」公式サイトから!詐欺サイトが多くてだまされる人があとを絶たないそうです。

私は事前予約していたので受付で身分証明のパスポートを提示してチケットを受け取りました。でも、宮殿内ではチケットは全く使用せず、ナスル宮殿にはいるためにはパスポートのスキャンが必要でした。(チケットの意味って…?)

アルハンブラ宮殿には事前予約のチケットでスムーズに入場し、ナスル朝宮殿の繊細なアラベスク模様やライオンのパティオの優雅な柱に魅了されました。宮殿内ではずっと声にならない声が漏らしていました。




ヘネラリフェ庭園では、花と水路が織りなす静かな美しさに心が落ち着きます。





宮殿を堪能後、バスで市街地へ戻りました。アルハンブラ宮殿で歩き疲れた体を癒すため、評判のレストランでステーキを注文しました。ジューシーな熟成肉のステーキは、旅の疲れを吹き飛ばす美味しさでした。




夜はホテルでゆっくり休み、ベッド中でアルハンブラの幻想的な光景を思い返しながら、明日への期待を膨らませました。


3日目:教会巡りとピオノノの甘いひととき、シーフードの夜

3日目の朝は、グラナダの歴史ある教会巡りからスタート。

ロイヤル・チャペルでは、ゴシック様式の重厚な外観と、イサベル女王とフェルナンド王の墓碑に歴史の重みを感じました。




そして、ここに眠るのがスペインを統一し、レコンキスタを完成させたカトリック両王イサベル1世(カスティーリャ女王)とフェルナンド2世(アラゴン王)で、彼らが再征服(レコンキスタ)が完了を示す降伏協定の調印がなされたのが昨日訪れたアルハンブラ宮殿だったと知りました。

次に訪れたサグラリオ教区教会では、ルネサンス様式の美しい回廊と細やかな装飾に目を奪われます。





グラナダ大聖堂へ向かったが、残念ながら閉館中。

明日再訪を決意し、サン・ファン・デ・ディオス聖堂へ。バロック様式の豪華な内装、特に金箔と彫刻が施された祭壇は圧巻で、時間を忘れて見入ってしまいました。このグラナダ旅行中で一番強烈な印象を残したのがこの教会でした。





教会巡りで疲れたので、ホテルに戻る前に近くのカフェで一休みしました。カフェPastelería el Solではグラナダ名物の「ピオノノ」を注文。ふわっとした生地にカスタードクリームが絶妙にマッチし、コーヒーとの相性も抜群。





今日は本当に疲れたのでこのあとホテルに帰って、晩御飯の時間までお昼寝をしました。

夜はシーフードを求めてタパスレストランLos Diamantesへ。お目当ての本店が満席だったので、少し離れたBib Rambla店に行きました。海鮮のフライ、エビのアヒージョ、イカのフリット、タコは新鮮で素材の味が際立ちます。スペインのししとう、ピメントス・デ・パドロンはお醤油が欲しくなる日本の懐かしい味がしました。店員さんのにぎやかな声と活気ある雰囲気に包まれ、グラナダの夜を満喫した。


赤いパウダーはパプリカパウダーだから辛くない




4日目:グラナダ大聖堂とサン・ニコラス広場の絶景


4日目の朝、まずは昨日入れなかったグラナダ大聖堂へリベンジに行きました。




ルネサンス様式の壮麗な外観と、ステンドグラスから差し込む光が織りなす荘厳な内部に圧倒されます。祭壇の装飾や彫刻の細やかさに、しばし立ち尽くしました。


午後はアルバイシン地区のサン・ニコラス広場へ。バスで坂道を登り、広場にたどり着くと、アルハンブラ宮殿を望む絶景が広がります。ギターの音色や地元の人々の笑い声が響き合い、グラナダの活気が感じられました。


サン・ニコラス広場から眺めるアルハンブラ宮殿


帰り道は歩いて坂を下り、アルバイシンの狭い路地でイスラム世界に来たかのようなカラフルな雑貨店をいろいろ覗きました。

この日のおやつはまるで油揚げのような見た目に惹かれてtorrijas(トリーハス)を選びました。入ったお店はチュロスで有名なお店で、注文時に「本当にチュロスじゃなくていいの?」と確認されました。


見た目が油揚げのトリーハス

食べてみるとふわっとした食感で、噛むとじゅわっと甘いシロップが染み出してきました。スペインのフレンチトーストとも呼ばれているそうです。昨日食べたピオノノもおいしかったけど、トリーハスのほうが好みでした。ピオノノはどっしりとした甘さ、トリーハスはさらっとした甘さです。(それでもすっっっごい甘いですが)


5日目:サクロモンテ博物館とグラナダとの別れ

最終日は夜のフライトまで時間があるし、昨日までで行きたいところはすべて行ったので、のんびりと観光しました。

午前中はサクロモンテ地区へ向かい、サクロモンテ博物館を訪れました。丘に点在する洞窟住居を再現した展示は、グラナダのジプシー文化やフラメンコの歴史を体感できる貴重な機会です。




白い壁の洞窟内部は涼しく、昔の生活道具や写真から、この地に根付く独自の文化に触れました。博物館の庭からはアルハンブラを遠望でき、陽を浴びながらフライトの時間まで過ごしました。


サクロモンテ博物館の庭から眺めるアルハンブラ宮殿


空港へ向かうバスで写真を見返しながら、グラナダの思い出を振り返りました。アルハンブラの荘厳さ、教会の静謐な美しさ、サクロモンテの独特な文化、ピオノノの甘さ、シーフードの新鮮さ、そして人々の温かさ。この街は歴史と文化が織りなす魅力に溢れていました。

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ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

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