2018年からマウリッツハイス美術館で行われていたフェルメール《真珠の耳飾りの少女》の科学調査の結果が発表されました。
Closer to Vermeer and the Girl - New discoveries and insights from the international scientific examination
2018年の調査は展示室内で行われました。
額を外された《真珠の耳飾りの少女》がイーゼルに設置されています。
マウリッツハイ美術館2階の「黄金の間」のなかをガラスの衝立で簡易的に仕切って調査は行われました。
部屋が暗いし、距離も遠かったので、カメラでズームを使ってもこれくらいしか見られませんでした。
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それから、フェルメールが絵を描く過程で耳の位置やヘッドスカーフ、首の位置などを変更していたこともわかりました。
フェルメールは茶色と黒の絵の具で下書きをしたあと、まず最初に背景を塗り、そのあと黄色の上着、白い襟、ヘッドスカーフを描いていき、最後に真珠を描いたことも判明しました。
イヤリングのフックに続く私の長年の疑問の二つ目が、彼女の体毛の色。
まゆげ、まつげ、髪の毛、もみあげ、おくれ毛も何も描かれていないので、何色なんだろう?と思っていました。肌の色が白いので白に近い金髪か、もしくは専門家がいうようにトロ―二―で特定の人物を描いたものではないとか。(石膏像がモデルとか)
その疑問が解決されそうです。
というのも、まつげが描かれていたことがわかったんです。色は眼のふちの色と同じ茶色
のようです。ということは、髪の毛も茶色だったのかな?想像が膨らみます。
マウリッツハイス美術館によると、これらの発見により「少女」がこれまで考えられていた以上に「個人的」なものになったけれども、「少女」が一体誰だったのかはいまだに謎だそうです。
Mauritshuis Museum
Plein 29
2511 CS Den Haag
https://www.mauritshuis.nl/en/
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