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ドゥオーモ付属博物館は、かつてサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の内部または外部に安置されていた彫刻などを所蔵しています。風雨による劣化を防ぐために、とくに外に置かれていた彫刻やレリーフなどのほとんどが付属博物館に移動されました。
彫刻家ドナテッロが制作した《悔悟するマグダラのマリア》はとても強く印象に残った作品です。
娼婦であったマグダラのマリアは、キリストの昇天後に隠遁し、30年にわたって断食し眠らないという苦行を送ったとされます。
また、サン・ジョヴァンニ礼拝堂の入り口を飾るギベルティの天国の門のオリジナルもここの所蔵です。
Donatello, Saint Mary Magdalene as pentient, Mid-15th centry |
彫刻家ドナテッロが制作した《悔悟するマグダラのマリア》はとても強く印象に残った作品です。
ぼろ布をまとっているように見えますが、それは彼女の長い髪の毛で、マリア自身は裸同然の姿です。
「天国の門」というタイトルは、ミケランジェロがこの門の素晴らしさに感嘆して「天国の門」と呼んだのが由来だそうです。
10枚のパネルには、「アダムとイブ」などの旧約聖書の物語が描かれています。
ピエタを構成する4つの像は重さ2,700kgの大理石の1つのブロックから彫られました。しかし、ミケランジェロは大理石に不純物が多く含まれていると不平を言い、苛立ちのあまりその一部を壊したそうです。
近づいて観察するとかみの毛の部分に金色の彩色が残っていましたから、制作当時とは違った色彩になっているのでしょうが、この木肌が露出した現在の方がマリアの鬼気迫る雰囲気が強く出ていると思いました。
サン・ジョヴァンニ礼拝堂の東の扉《天国の門》のオリジナルが展示されています。
Lorenzo Ghiberti, Door of the Baptistery with stories of Christ ("North Door"), 1403-1424 |
「天国の門」というタイトルは、ミケランジェロがこの門の素晴らしさに感嘆して「天国の門」と呼んだのが由来だそうです。
10枚のパネルには、「アダムとイブ」などの旧約聖書の物語が描かれています。
ミケランジェロが制作した3つのピエタのうちのひとつです。
ピエタを構成する4つの像は重さ2,700kgの大理石の1つのブロックから彫られました。しかし、ミケランジェロは大理石に不純物が多く含まれていると不平を言い、苛立ちのあまりその一部を壊したそうです。
その後、銀行家フランチェスコ・バンディーニがこの作品を購入したときに破壊された手足と、マグダラのマリアの顔が修復されました。修復した箇所は。接続部が線になっているのでよく見ると分かりますよ’。
Opera del Duomo Museum
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