ピカソとジャコメッティのこれだけの作品が、アムステルダム国立美術館じゃなくてここにでやっちゃうんだ…と驚愕した展覧会でした。
Pablo Picasso, Self-Portrait, Paris, late 1901 |
Pablo Picasso, Portrait of Olga in an Armchair, Montrouge, spring 1918 |
新古典時代の妻オルガ、
Pablo Picasso, Portrait of Dora Maar, Paris, 1937 |
愛人ドラ・マール、
Pablo Picasso, Portrait of Jacqueline Roque with Her Hands Crossed, 1954 |
そして、ジャックリーヌ。
ピカソとジャコメッティは、20歳の年齢差にもかかわらず、お互いの作品を評価していました。展覧会では、二人の類似点と1930年代のシュルレアリスムと第二次大戦後のリアリズムのなかでいかにそれぞれが作品制作に取り組んだのか説明されていたのですが、
それよりも!
作品の力が強くて解説そっちのけで、作品だけを見ていました。
Right: Albert Giacometti, Head of a Woman (Flora Mayo), 1926 |
ジャコメッティがアカデミックな制作方法から脱却しようとしていたころの作品。
リアルではない色を使っていたり、石膏をひっかいて線を表現したりしています。
Alberto Giacometti, The Nose, 1947 |
細く長く伸びた鼻を囚われた檻の中から突きだしています。
長い鼻と頭、体の形は銃のようにも見えて規制に反抗しているように見えますが、その一方で紐で吊り下げられていることで首つりをしているようにも見えます。
規制に反抗したものの、それが失敗して断念するより仕方なかったのか、もしくは捕まって首つりをさせられたが最後に反抗の一発を浴びせようとしたのかなど、いろいろとストリーを考えさせられる作品です。
フォーリンデン美術館 Museum Voorlinden
Buurtweg 90
2244 AG Wassenaar
The Netherlands
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