アントワープのスナイデルス&ロコックスハウス美術館(Snijders&Rockoxhuis)で、ヤン・ダーフィッツゾーン・デ・ヘームの初めての回顧展が開催されています。
デ・ヘームは今のオランダのユトレヒトで生まれ、その後アントワープに移りました。彼は
花や果物、楽器、書物などを精緻な筆致で描き、素晴らしい作品を残しました。Still Life of Flowers with Vanitas Motifs, 1645 |
左側には十字架に貼り付けになったキリストの像があり、聖母の象徴である白百合が花の一番上に描かれていることから、宗教画という側面もありそうです。
近づいてよく見ると、葉の上に水滴があったり、花びんにはアトリエの窓が写り込んでいます。
ヤン・ダーフィッツゾーン・デ・ヘームの生涯がたどれる展覧会で、彼の作品だけでなく、師のデ・アストや弟子のミニョンとの関わり合いが知れて大変興味深かったです。
近づいてよく見ると、葉の上に水滴があったり、花びんにはアトリエの窓が写り込んでいます。
花や葉、果物などの生き生きとした植物の表現、ガラスや金属の硬質な輝き、布の重量感やしわに落とす影など、これだけモティーフがありながら一切の省略がありません。
おそらく、この作品を注文したのは大きな銀製の皿の持ち主で、デ・ヘームがこの作品に注力できるだけの先立つものを渡したと考えられます。
この皿の輝きは作品の中で際立っていて、リュートの映り込みの描写が神がかっています。
Flowers in a Glass Vase |
Verbeelde Weelde.
Topstukken uit het oeuvre van Jan Davidsz. de Heem
Topstukken uit het oeuvre van Jan Davidsz. de Heem
2024.04.27-10.01
2000 Antwerpen
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