伝統と革新のアートなチョコレート、The Chocolate Line in Antwerpen

2025年5月12日月曜日

アントワープ おみやげ チョコレート ベルギー

t f B! P L
ベルギーといえばチョコレートの本場。その中でも異彩を放つショコラティエがThe Chocolate Line(チョコレート・ライン)です。


衝撃的な出会い~Chocolate Shooter(チョコレート・シューター)


私が初めて「The Chocolate Line」の名前を知ったのは、2008年にブリュッセルでショコラティエ巡りの旅行をしたときです。さまざまなショコラティエを巡っていたのですが、そのときに強烈な印象を与える商品があったのです。

それがこれ↓。Chocolate Shooter(チョコレート・シューター)。


写真左にある「スナッフマシン」を使ってココアパウダーを鼻から吸い込むことで、チョコレートの香りや風味をよりダイレクトに楽しむ商品です。

「スナッフマシン」とは、嗅ぎタバコ(スナッフ)を吸うための装置です。スナッフとは細かく粉砕されたタバコの葉を鼻から吸い込むことで楽しむ嗅ぎタバコの一種で、ヨーロッパでは歴史的に貴族や上流階級の間で使われていたそうです。

The Chocolate Lineは、Chocolate Shooter(チョコレート・シューター)を使い、チョコレートを食べるのではなく、嗅覚を通じて楽しむという斬新なアイデアで話題となりました。



創業者のドミニク・ペルソーヌの独創性


この商品を生み出したThe Chocolate Line創業者のドミニク・ペルソーヌは、ミシュラン三ツ星レストランとも提携する実力派ショコラティエで、伝統的なチョコレート作りに革新を加えたことで知られています。例えば、カレー味や大麻風味のチョコレートなど、ユニークなフレーバーを次々と生み出しています。彼のチョコレートは、単なる甘いお菓子ではなく、驚きと感動を生む一種のアートとなっています。

アントワープ店の建物と内装が素晴らしい

The Chocolate Lineの店舗にも彼の美学があらわれています。

The Chocolate Lineはアントワープ店は、かつてナポレオンが所有していた宮殿を改装した豪華な空間で、まるで美術館のような佇まいです。

左のカウンターではチョコレートを一粒ずつ選びながら購入できます。





壁画の前に並べられたパッケージに入りの商品。手前右に本のように積み上げられているのがChocolate Shooter(チョコレート・シューター)です。




板チョコもあります。



アトリエ見学も




奥に行くとチョコレートを作るアトリエがのぞけます。





アトリエの前には古いテレビとチョコレートとマジパンでできた作品が並んでいました。右側の女性は画家のフリーダ・カーロをモチーフに制作したものです。




今回の購入品



今回は写真左にある王道のCLASSICのボックスを購入しました。





左上段から
ジンジャーブレッド、フランボワーズ、ラブ・ボビーズ(Love Bobbies)
ピエモンテ(Piemonte)、レモンタルト、カラーセル(Carasel)
太陽(Soleil)、豆とミント(Peas and Mint)、モアイ




このラインナップの中で異様な存在感を放つ右下のモアイ(しかも横向き)。

クラシックと銘打つセレクションにこれを入れてくるのがニクイ。でも、この見た目に反してとても食べやすい王道の味。滑らかなミルクチョコレートに薫り高いコーヒーガナッシュが入っています。

フランボワーズと太陽はフレッシュな果実の香りとジューシーさが感じられ、店名The Chocolate Line刻まれたホワイトチョコレートにコーティングされたヘーゼルナッツプラリネはさすがの一言。

まずはこのクラシックの箱でThe Chocolate Lineのベースの味を知ってから、彼らの遊び心が詰まったチョコレートを試してみるといいかも。例えば日本酒と海藻(海苔のことかな?)の入った「SAKE」とか。




次回はプラリネをひとつひとつ吟味して買いたいと思います。




The Chocolate Line
Paleis op de Meir - Meir 50
Antwerp





自分の写真
ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

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