版画が250点展示されているというので、「額に入った作品が一列に並べられていて、その前を鑑賞者が並んでゾロゾロ歩いていくんだろうな」と思っていましたが、展示室が裕福な人々の邸宅やパリの一角のように作り込まれていて、最後まで飽きることなく鑑賞できました。
*会場は撮影禁止でしたので、作品画像はありません。
邸宅にいるように壁面には装飾的な壁紙と腰板が貼られ、床にも絨毯柄のシート。版画は裕福な人たちや一部のエリートたちがひ個人の愉しみとして鑑賞していた美術品なので、あのような親密な空間で19世紀の作品を観られたことはとても幸せでした。
*会場は撮影禁止でしたので、作品画像はありません。
Van Gogh Museum HP |
邸宅にいるように壁面には装飾的な壁紙と腰板が貼られ、床にも絨毯柄のシート。版画は裕福な人たちや一部のエリートたちがひ個人の愉しみとして鑑賞していた美術品なので、あのような親密な空間で19世紀の作品を観られたことはとても幸せでした。
また、当時の裕福な人たちが大切な版画を保管していた贅沢な装飾を施された版画ホルダーやキャビネットもあって、より邸宅の様子が分かります。
見慣れたロートレックの《ムーランルージュ》や《イベット・ギルベール》も新鮮に感じましたし、ヴァロットンの墨のような黒も引き立っていました。
2階部分は当時のパリの街角を再現していました。ポスターが貼られた壁の写真を引き伸ばし、その上にポスター作品を展示し、街の賑やかな様子などが伝わってきます。香水やお酒の魅力を一目で伝えられるように、色彩の対比を用いていたり、線を簡略化して強調しています。
版画の展覧会はそれほど人気でないので、裕福なお宅を拝見したり、19世紀末のパリの街角を散策するようなリラックスした気持ちで作品を見ることができました。
Print in Paris 1900
版画の展覧会はそれほど人気でないので、裕福なお宅を拝見したり、19世紀末のパリの街角を散策するようなリラックスした気持ちで作品を見ることができました。
Print in Paris 1900
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