民俗博物館が所蔵する豊富な日本関連の作品のほか、個人コレクターや日本のギャラリーからも作品を借りている意欲的な展覧会です。
まず、出迎えてくれたのが大きなスクリーンに映る日本アニメと、その前に置かれたフィギュアたち。
オランダでも人気のナルトやキティちゃん、ゼルダだけでなく、進撃の巨人のフィギュアもあって、その情報のキャッチアップの速さに驚かされます。
私の友人・知人は親日家や日本の文化に興味を持っている人が多いのですが、彼らの年齢層が20~30代だからか、上のような侍などの伝統的な日本よりも
アニメ・ゲームのコーナーに関心を寄せていました。女性はセーラームーン、男性はナルトやストリートファイターを熱心に見ていた印象です。
彼らは「日本のアニメだから、日本のゲームだから好き」ではなくて、「好きなものがたまたま日本のアニメ・ゲームが多かった」という感じのようです。
少し前までこちらのテレビで「アルプスの少女ハイジ」が放映されていましたが、日本のアニメの吹き替えだということを知らず、オランダもしくはドイツのアニメだと思っている人も多くいます。
漫画・アニメのつながりで浮世絵も展示されていた中で興味深かったのが上の作品。
吹き出しの中に彼らが話している内容が書かれていて、まるで漫画の表現のようです。彼らの地震について話していて、後ろには大きなナマズがいます。
こちらは「カワイイ」を扱ったコーナー。主に原宿の文化について解説されています。
カワイイことに情熱を注ぐのは日本の特徴だと思います。カワイイは正義。とくに、そのカワイイが過剰なのが原宿の文化のようです。
この壁の後ろ側には奈良美智らの作品が展示されていて、カワイイには毒や純粋ゆえの残酷さも包含されていることが説明されていました。
一番奥の部屋には漫画喫茶が作られていました。
壁一面の棚にオランダ語に翻訳された漫画がズラーッと並べられています。名作のアキラやドラゴンボール、雑誌ジャンプなどがジャンル別に置かれています。そのジャンルのひとつに「ハーレム」というのがあって、日本人としてちょっと恥ずかしかったです。。。
ユトレヒトにはオランダ唯一の漫画喫茶(MangaKissa https://www.mangakissa.nl/)があって、そこの協力でこのブースができたそうです。この展覧会を訪れた私の友人・知人の多くはこの場所で多くの時間を過ごしたそうです。
同じ部屋には太鼓の達人やストリートファイターができる一角があって、こちらも人気でした。
ショップも充実していて、キティちゃんをはじめカワイイものがたくさんありました。
6月7日にはライデンで「Japan markt(ジャパン・マーケット)」が開かれ、5月28日にユトレヒトで開催される「第2回ダッチ・ティー・フェスティバル」のテーマは日本茶です。
今年のオランダでは日本関連のイベントが目白押しです。
Cool Japan
2017.04.14-2017.09.17
Museum Volkenkunde
Steenstraat 1
2312 BS, Leiden
https://volkenkunde.nl/en
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