デン・ハーグ市立美術館では、だいたい二つの大きな企画展が開催され、そのほか興味深い特集展示や常設展示などが同時に開催されているため、行くと半日ほど滞在しています。
そして疲れるといつもお世話になる美術館内のカフェ。
こちらの家具がいつも素敵で、今回何気なくどこの椅子なのか調べてみたら、なんとGispen(ギスペン)の「ベルラーヘ」という椅子だということが分かって、私は興奮してしまいました。
ギスペンはオランダの老舗家具メーカーで、その歴史は古く1916年に設立されました。かつてはトーマス・リートフェルトの息子であるウィム・リートフェルトなど権威あるオランダ人デザイナーが制作に携わっていました。
そしてカフェに置かれた椅子はリチャード・ハッテンのデザインです。ちょっとおしゃれな雑貨屋さんやデザイナーショップに置いてある、両側にダンボの耳のような大きな輪の持ち手のついたコップをご存知でしょうか。それをデザインしたのが彼です。
その彼が、デン・ハーグ市立美術館のカフェのためにデザインしたのがこの椅子「ベルラーヘ」。また、この名前もいいですね。デン・ハーグ市立美術館を設計したH.P. ベルラーヘの名前をとっています。
現代のデザイナーが、美術館の建築家に尊敬の念を表し、美術館のためにデザインした椅子。
こういう繋がりを見つけるととても嬉しくて興奮してしまいます。
Gemeentemuseum, Den Haag
Stadhouderslaan 41
2517HV, Den Haag
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