輝く色彩にあふれたシンガー美術館 @ Singer Laren

2023年9月22日金曜日

ラーレン 美術館

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先日、オランダのLaren(ラーレン)にあるシンガー美術館に行ってきました。

この美術館はラーレン周辺で活躍した画家たちの作品を中心にコレクションをしていて、新印象派から点描派、表現主義、キュビスムなどのモダニズム絵画を中心としています。

鮮やかな色彩の作品が多く、ここを訪れると気持ちが明るくなります。

Jan Sluijters, Sunrise, 1910

ヤン・スラウタースはオランダに来てから知って、好きになった画家です。

この《日の出》という作品はラーレン近くのGooiの湖から昇る太陽を描いたものかなと思います。




力強く、美しい朝を告げる太陽。


Piet Mondriaan, Anemones in a Vase, c. 1908-1909


これはちょっとめずらしいモンドリアンの作品。

ニュアンスに富んだ色彩がとてもきれい。

このあと、彼は使用する色彩を絞っていって、最終的には赤・青・黄の三原色と白と黒を加えた五色だけで描いていくようになっていくんだけど、この色彩感覚がこれ以降見れないと思うともったいないなと感じてしまいます。

In detail, Leo Gestel, Bulb Fields, c. 1909

チューリップが咲く春のオランダで、電車の窓から外を眺めたらちょうどこんな感じです。

春の色が混ざり合って多幸感が溢れています。



Max Liebermann, Walking Girl, 1897

木靴を履いている女の子が散歩をしています。

右奥の背景の処理をいつもリヒターっぽいと思って見ています。


Kees van Dongen, The Blue Hat, 1937

私の中でオランダ絵画でいちばんの美人だと思っている作品。

温かみのあるグレーの上着が彼女の淡い青色の瞳に合っています。



この絵が単なる美女の絵にならないのは、この立体的なブローチの表現によるところが大きいと思う。

実際にみると、照明の光があたってチラチラと光ってとてもきれい。


Jan Sluiters, Standing Nude, 1910

ヤン・スラウタースが妻Greetを描いた作品。柔らかで重量感のある肉体が表現されています。



こちらはアントワープ王立美術館(KMSKA)が所蔵する同じヤン・スラウタースの作品です。

二つを見くらべると肉感的な作品から彫塑的な作品への移行がよく分かります。


Oude Drift 1
1251 BS Laren



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ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

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