デン・ハーグのGemeentemuseumで「ロマンティック・ファッション」という展覧会が開かれています。ファッションの秋にファッションの展覧会です。
19世紀からのロマンティックなドレスが並んでいます。産業の発達によりそれまで一部の貴族の愉しみであったファッションが一般の裕福な人々にまで広がり、着飾る人が増えたことによってさらにファッション業界が発達していった時代です。
会場にはドレスとそれに合わせた装飾品、そして時代背景をより理解できるようにテレビで19世紀を舞台にしたドラマの映像が流されています。
帽子などの小物もそうですが、髪型も凝っていてとても可愛いです。
会場設営も工夫が凝らされていて、当時の雰囲気が伝わってきます。
英国のタータンチェックを使ったドレスです。モノクロの写真を見ていただけではそんなに色を使っていない生地かと思ていましたが、本当はこんなに派手な色合わせだったんですね。
雰囲気の違う小部屋がありました。奥の壁には骸骨の紳士と骸骨の若い娘らしき人物が見つめ合っている版画を拡大したものが貼られ、その前の赤い椅子に美しいエメラルドグリーン色のボロボロになったドレスが掛けられ、その周りを着飾った女性たちが囲んでいます。
この部屋のタイトルは「Dress to die for...」です。説明文を読むと、19世紀には新しい染料が色々開発されたのですが、身体に害を及ぼす毒を含んだものもあったそうです。そのうちで有名なものが鮮やかなグリーンを生み出すヒ素です。医師や新聞などには身につけない様に警告がなされましたが、それでも美しい色彩の魔力に逆らえない人々が命を落とすことがあったそうです。命がけのおしゃれもあったんですね。
写真に撮った以外にも、会場にはこの時代に影響を受けた現代のデザイナーたちの洋服も展示されていました。
ビデオは展示室の一角です。音楽に合わせて踊っているみたいです。
Romantic Fashions
2014.10.11-2015.03.22
Gemeentemuseum, Den Haag
Stadhouderslaan 41
2517HV, Den Haag
http://www.gemeentemuseum.nl/en/exhibitions/romantic-fashions
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