モンドリアンといえば垂直線と水平線でカンヴァスを区切り、三原色(赤・青・黄)と無彩色(白・黒・灰色)で絵を描いた画家として知られています。一見すると、バランスを考えて線と色を塗ったセンスの塊のような絵に見えますが、その背後にはモデルとなる現実世界があります。
モンドリアンは画家でもあった叔父から絵画の手ほどきを受け、美術学校に入学したときにはすでに教師と同等の絵が描けるほどであったそうです。この頃は風景画を描いています。横に伸びる地平線とまっすぐに立つ風車やリズミカルに並ぶ樹木などは、のちの絵を予感させます。
右の《夜:赤い木》(1908-1910)は背景の寒い空気を青色で、木の生命力が赤色で表現されています。
左の《灰色の木》(1911)は色彩を廃し、見事な枝ぶりを強調して描いています。
1911年、アムステルダムでピカソなどのキュビスムの作品をみて衝撃を受けたモンドリアンはパリへ行き、貪欲にキュビスムの理論を吸収します。
それは、絵画だけでなく居住空間も併せて変化していきました。
オランダの伝統的な家から
白い壁と幾何学的な造詣のインテリアの部屋に、
とくに第一次大戦後に社会の根本的なリ・デザインと新しい生活の提案をして支持を得ました。家具などの調度品やテキスタイル、建物までほんと幅広いです。
Mondriaan and de Stijl
Gemeentemuseum, Den Haag
Stadhouderslaan 41
2517HV, Den Haag
http://www.gemeentemuseum.nl/en/exhibitions/mondriaan-de-stijl
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