オランダは、各時代に有名な芸術家を生んでいます。17世紀のレンブラントやフェルメール、19世紀のファン・ゴッホ、そして20世紀を代表する芸術家はモンドリアンです。
モンドリアンは水平・垂直のラインと三原色+白・黒の色彩だけを用いた作品を数多く残し、その全く新しい芸術界・デザイン界に大きな衝撃を与え、そして日常生活にまで影響を及ぼした芸術家です。日本で流行中の北欧デザインの次に来るのは、ダッチデザインだとも言われています。
2017年の今年は、モンドリアンが中心となって発刊した雑誌「デ・スタイル」の100周年を迎えるということで、「モンドリアンからダッチ・デザイン」と銘打って、オランダ国中がモンドリアン一色になります。
イベントの一覧はこちらからご覧になれます。(日本語)
デン・ハーグ市立美術館は、世界最大のモンドリアン・コレクションを誇ります。常設展ではデ・スタイルの作品群をわかりやすく紹介しているので、モンドリアンとデ・スタイルについて詳しく知りたい方は、まずこちらの美術館に訪問することをお勧めします。
*関連記事「モンドリアンとデザイン革命」(2014.11.13)→こちら
ショップもモンドリアン関係の書物が充実しているのでおススメですが、そこで目を引くのがモンドリアンをモティーフにした洋服です。この洋服はオランダ人デザイナーMichael Barnaart Bergenによるものです。
彼はオランダで伝統的なニットの製法にこだわって制作しています。彼の作品の特徴は明快でユニークなデザイン性です。洋服の型自体はとても美しい王道なデザインなのですが、そこに施されたグラフィックがとても洒脱なので、ぜひ彼のお店のホームページものぞいてみてください。
Michael Barnaart van Bergen→こちら(英語)
このグラフィカルなデザインのポンチョを羽織れば、それだけでオシャレが完成しそうですね。
雑誌「デ・スタイル」で発表されたモンドリアンの新しい考え方に賛同したのは、芸術家や建築家、家具デザイナー、服飾デザイナーと分野を超えていました。そして、Michael Barnaart Bergenの製品を見ると、モンドリアンの美学が時代まで超えているのが分かりますね。
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