その展覧会が3月からオランダのファン・ゴッホ美術館で凱旋展覧会をしています。
ゴッホ美術館の館内は撮影禁止なので、パンプレットを載せておきます。 |
日本の展覧会には「巡りゆく日本の夢」という、なんともロマンチックな副題がついていますが、ゴッホ美術館の題名は「ファン・ゴッホと日本」という直球なものです。
この展覧会で私はゴッホの作品よりも浮世絵の力強さに心惹かれました。
ゴッホが好んだ浮世絵が色彩豊かで華やかなものが多かったというのもあるでしょうが、油絵とならんでも引けを取らないどころか、インパクトが強かったのです。作品サイズは4倍もあろうかというのに。
流麗で爽やかに奔る線描に目も覚めるような色彩。
西洋美術に慣れてしまった私に目にはとても新鮮に映りました。おそらくゴッホにはもっともっと強い衝撃を与えたのでしょう。
ゴッホは画商としてオランダ・ハーグのグーピル商会に勤めていた時、たくさんの銅版画を目にしていました。
銅版画はがガリガリと削って作り出す線であり、そこに載せられる色彩はほとんどなく、あっても淡いものでした。
そんなところに浮世絵の彫刻刀で切り出した線と色面で構成された浮世絵は、ゴッホに全く新しい世界を見せてくれました。
Van Gogh & Japan
2018.03.23-2018.06.24
Van Gogh Museum
Museumplein 6
1071 DJ Amsterdam
http://www.vangoghmuseum.com/en
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