フェルメールの作品28点を見るためにアムステルダム国立美術館に行きました~Vermeer @ RIjksmuseum in Amsterdam

2023年4月3日月曜日

アムステルダム アムステルダム国立美術館 フェルメール ミッフィー ミュージアムグッズ 展覧会

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2月13日に史上最大のフェルメール展に行ってきました。

展示作品はフェルメールの作品28点のみです。



関連画家の関連作品もなく、解説文も作品から十分に距離を取った場所に配置されていて、フェルメールの作品を見ることだけに集中できてとても贅沢な展示でした。

どこを見てもフェルメール…。

フェルメールに思う存分浸れる展覧会でした。



美術館に入って、日時予約チケットを確認後にリストバンドをもらいました。

このリストバンドがフェルメール展の入場券となっていて、一般入場者と区別されています。



日時指定の予約のおかげで、展示室は混んではいるものの少し待てば一番前で見られるぐらいの込み具合でした。

カーテンが部屋の周囲を天井近くからぐるりと覆っていて、カーテンの襞が作り出す陰翳が部屋にニュアンスを与え、17世紀のような室内の暖かみを演出しています。

作品は年代順ではなく、テーマごとに展示されていました。



《天秤を持つ女》c. 1662-1664、ワシントン・ナショナル・ギャラリー

静謐で厳粛で、それでいて穏やかな雰囲気の作品。

壁の微妙な陰影やちらりと耀く秤の美しさに見惚れて時間を忘れて魅入ってしまいました。


《恋文》1669-1670、アムステルダム国立美術館

アムステルダム国立美術館の所蔵なので、これまで何度も見てきたはずなのに改めてみると、新しい発見がたくさんありました。

手前の壁の汚れ具合とか後ろの暖炉に貼られたタイルなどなど…。

やっぱり作品を見ないと得られない情報や感動があります。

《婦人と召使い》c. 1665-1667、フリックコレクション、ニューヨーク

上と下の作品は門外不出と言われたフリックコレクションのフェルメール作品です。

今回のフェルメール展は、7年前に門外不出といわれたフリック・コレクション所蔵のフェルメール作品3点が借りられることが分かってから動き始めたんだそうです。

フリック・コレクションが改修工事のために閉館しなければ、フェルメールが28点も一堂に会する展覧会は今後も企画されなかったかもしれません。


《兵士と笑う娘》1657-1658、フリックコレクション、ニューヨーク

昨年9月からマウリッツハイス美術館で開催されていた「マンハッタン・マスターズ」展で一足先にオランダで公開されていたフェルメール作品です。



展示室の最後にはフェルメールの年表とサイズに比例した作品が、展示されていない作品も含めて年代順に並べられていました。

この作品サイズという情報はとても大切だと思いました。


《マリアとマルタの家のキリスト》1654-1655、スコットランド国立ギャラリー、エディンバラ

デン・ハーグにあるハウステンボス宮殿が壁画を描く画家を選定していたときは分かりやすくサイズの大きな歴史画を描いているし(野心を感じる)、


《デルフトの眺望》1660-1661、マウリッツハイス美術館、ハーグ

家庭用サイズの作品が制作した期間のあとに突然大きな《デルフトの眺望》が来ると、火薬爆発事件により焼けてしまった街を美しく絵に遺そうとする意志を感じます。

フェルメール展を見た後はコレクション展示へ向かいました。

フェルメール展にはなかった関連画家・作品の宝庫だし、なんならフェルメールが描いた小物と似たものがたくさんあります。

この膨大な17世紀の作品がコレクション展示室にあるからこそ、フェルメール作品だけの思い切った展覧会ができたんだと思います。

とくにチェンバロやヴァージナルといった楽器類は繊細なために展示されることが少なく、他の美術館ではなかなか見る機会はないと思うので、17世紀オランダ絵画愛好家には時間があればぜひ見てほしいと思います。



ミュージアムショップでは分厚いカタログを購入しました。

青色の表紙が英語版で、黄色の表紙がオランダ語版です。



フェルメール展関連グッズはこんな感じです。

フェルメールブルーと、



イエロー。



もちろんミッフィーもいます


Vermeer
2023.02.10-06.04

アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum
museumstraat 1
The Netherlands
1071 XX Amsterdam
https://www.rijksmuseum.nl/en





自分の写真
ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

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