シーレの《ほおずきの実のある自画像》を観にレオポルト美術館へ!~Leopold Museum in Vienna【ウィーン旅行_#12】

2024年1月10日水曜日

ウィーン ウィーン旅行2023 カフェ クリムト シーレ

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Egon Schiele, Self-Portrait with Chinese Lantern Plant, 1912

シーレとクリムトの作品を見るためにウィーンにあるレオポルト美術館に行きました。



レオポルト美術館はMQ(ミュージアムカルティエ)という閉じられた空間にあって、なかなかたどり着けなくてちょっと焦りました。


Gustav Klimt, Altar of Dionysus, 1886

まずは、クリムトから。やっぱり彼はアカデミーの画家だから基礎がちゃんとしてる。


Gustav Klimt, Death and Life, 1910/15

生と死が対比が強調されている作品。死が生命の塊に少し押されているようにも見えますし、死が虎視眈々と生命に死の一撃を与える機会をうかがっているようにも見えます。


Josef Hoffmann, Furniture in the anterroom of Gustav Klimt's studio at Josefstadter Strasse 21, Vienna's 8th district

クリムトのアトリエが再現されていました。クリムトの絵の様に装飾された部屋を想像していましたが、むしろ装飾がほとんどない落ち着いた部屋になっています。

奥に置かれた骸骨が唯一感じられるクリムトらしさです。


Egon Schiele, Stylized Flowers in Front of Decorative Background, 1908

そして、エゴン・シーレが展示されているエリアへやってきました。

左はシーレが19歳のときに描い作品です。のちの画題とは違うけど、すでに描線がシーレをシーレたしめる片鱗を見せています。また、クリムトの影響も強かったようで、正方形のカンヴァスに描き、背景に金や銀を用いています。


Egon Schiele, Hermits, 1912

この美術館、大きな窓がたくさん配置されているんだけど、そこから入ってくる自然光がガラスに反射して作品が見にくかったです…。


Egon Schiele, Self-Portrait with Chinese Lantern Plant, 1012

シーレの自画像のなかでは最もよく知られた作品のひとつで、描いたのは22歳のときです。

肌が牛乳のような不透明な色で、なんの絵の具を使っているか気になりました。


Egon Schiele, Seated Male Nude (Self-Portrait), 1910


腱、筋肉、骨が強調されて表示され、身体がほとんど皮膚のように見えます。


Egon Schiele, The Painter Max Oppenheimer, 1910

美術館では「マックス・オッペンハイマー」の展覧会が開かれていて、その展示室にもシーレの作品がありました。上の作品はシーレが描いたオッペンハイマーの肖像画です。

この作品をみるといつも俳優の志垣太郎さんを思い出すんですが、似てると思いませんか?



作品鑑賞に疲れたのでカフェで一休みしました。レオポルト美術館のカフェはアジアの多国籍カフェでした。醤油味のものを食べるとほっとします。



私がウィーンを訪れたのは2023年10月なんですが、2023年初めに日本でレオポルト美術館が所蔵するシーレ作品を中心とした「レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才」展があったので、シーレの作品が全部展示されているかちょっと心配していたのですが、杞憂に終わってよかったです。



MuseumsQuartier, Museumsplatz 1
1070 Wien



 
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ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

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