彫刻って、自然光で見るほうがきれいだといつも思います。
Museum Beelden aan Zeeは、天井がガラスになっていたり、大きな窓があったりして、太陽の光がたっぷりと差しこみます。
このハンス・アルプの展覧会ではアルプの石膏で作られた作品がたくさん展示されていました。
石膏は、アルプの流れるような美しい曲線や人や動物、植物などを思わせる有機的なフォルムを生み出すのに適した素材で、アルプは好んで使用していました。
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Torso-sheaf, 1958, Plaster |
触れたくなるような魅力的な曲線や隆起がたくさんあります。
制作途中に付けれらた印が生々しく残っています。
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Human Lunar Spectrale, 1960, Plaster |
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Human Lunar Spectrale, 1960, Bronze (Cast 2021, Noach Berlin) |
石膏で形を作ってから制作されたブロンズも一緒に展示されています。
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Friend of the Little Finger, 1963, Plaster |
柔らかい曲面と鋭く切り込んだ面の対比が美しい作品。柔らかさと硬さが同居していて「触ってみたいな~」と思っていたら、
触っていもいいレプリカが置かれていました。
ちなみにこの作品のタイトルは《小さな指の友人》。触覚を使って楽しんでほしいという作品のようです。
触ってみると予想に反して曲面はわりとざらざらしていたり、突然つるっとしたところがあったりと、見ているだけでは分からない情報が指先や手のひらから伝わってきました。
撫でていると、アルプが制作したときの手の動きがちょっとわかる気がしました。
06.03-15.12.2024
ARPーA Petrified Forest
Museum Beelden aan ZeeHarteveltstraat 1
2586 EL Den Haag
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