マックス・ベックマンの世界~Universum Max Beckmann at Kunstmuseum, Den Haag

2024年6月14日金曜日

デン・ハーグ デン・ハーグ市立美術館 展覧会

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マックス・ベックマンの展覧会を見ました。

彼のことはあまり知らなくて、ドイツ表現主義の画家であることといくつかの代表作を本で見たことがあるくらいの前知識で行ったのですが、なかなかの衝撃でした。


Actors, 1941-1942, Harvard Art Museum, Fogg Art Museum, Cambridge MA, Gift by Lois Orswell

マックス・ベックマンの絵画は一見ちょっと怖いというか、人間の暗い部分を抉り出したような作品のようですが、扱っている画題は肖像画、静物画、風景画、神話や歴史の場面など、伝統的なジャンルなんです。

なので、彼の作品の強烈な印象は感情を見せない人物たち、強調した角張った輪郭線や奥行きを縮めた構図や遠近法、細長いカンヴァスなど主題以外によるものです。


Carnaval, 1920, Tate London

第一次大戦後に描いた作品で、ベックマンの友人二人と寝転がって猿のお面をかぶった画家本人が描かれています。

特徴的な細長いカンヴァスのなかに浮遊するように物が配置されているので、夢の中を描いているようです。


Landscape with Vesuvius, 1926, Bayerische Staatsgemaldesammlungen Pinakothek der Moderne, Munchen

もっと細長い作品。

噴火して煙を吐き出している火山と、人通りのない静かな街の様子が不気味に感じます。



Self-Portrait, Florence, 1907, Hamburger Kunsthalle - common ownership of Hamburger Kunsthalle, Stiftung Hamburger Kunstsammlungen & Ernst von Siemens kunststiftung

初期のころのベックマンが描いた自画像。

柔らかな筆致と色彩で、伝統技法にのっとって描いています。

ここから最初の三連画まで絵画が変化するとは想像もつきません。


Universum Max Beckmann
27.01.-20.05.2024



Kunstmuseum, Den Haag
Stadhouderslaan 41
2517HV, Den Haag
https://www.kunstmuseum.nl/en




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ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

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