デン・ハーグにはいくつかゴッホ縁の土地があります。一番有名なのが、画家になる前に勤めていたグーピル商会です。
グーピル商会はオランダの政治の中心地であり、国会議事堂・議員会館のあるビネンホフの向かいのショッピング・エリアに建っています。
上の写真に当時の建物が写っています。一階部分に展示されている絵画が見えます。
そして、現在の写真が下になります。
この中央の白い建物がグーピル商会が入っていた建物です。昔の写真と比べて、建物がほとんど変わっていないことに感動を覚えます。現在は画廊ではなくて、男性服のブランドが入っています。
このお店の入口の右側の壁に、下のプレートがあります。
ここには「ここにあったグーピル商会で1869年から1873年までゴッホが働いていた」ということが記されています。
ゴッホはセント伯父の助力で、1869年に画商グーピル商会のハーグ支店の店員となり、ここで1873年まで務めました。グーピル商会の近くにはマウリッツハイス美術館があってレンブラントやヤン・ステーン、ライスダールの作品を見たり、当時デン・ハーグを中心に活躍していた画家集団ハーグ派たちとの交流を持っていました。まだ画家を志す前ですが、このデン・ハーグで過ごしていた時期にゴッホの「画家としての目」が養われたのではないかなと思います。
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