2017年、オランダは国を挙げてデ・スタイル一色です。
世界一のモンドリアン・コレクションを誇る市立美術館を有するデン・ハーグや、近代美術を扱ったアムステルダム市立美術館で大規模な展覧会が開催されていますが、この夏はライデンでもデ・スタイル100周年を盛り上げるたくさんの展覧会が開催されています。
モンドリアンに代表される芸術運動デ・スタイルの精神は現代でも光を放っています。色彩を絞った、幾何学的で抽象的な表現方法などです。
Jan Maarten Voskuil, Non-fit broken cadmium yellow, 2017 |
黄色一色に塗られたキャンバスの断片で構成された作品。額を排して、絵画ではなくオブジェクトとして構成されています。
モンドリアンも作品が制限される額を排して、作品を空間に解き放ち空間に影響を与えていました。下の作品だとそれがもっとも顕著に表れています。
Henriette van 't Hoog, 2011-2017 |
デ・スタイルの特徴である、面を一色で塗りつぶす色面で構成された作品ですが、原色ではなくやさしい色合いであるために北欧インテリアを連想させます。オランダでも人気のデンマークのインテリアブランド「HAY(ヘイ)」っぽいです。
作品を横から見ると、折り紙のように立ち上がっているので作品に自然な影をおとしていて、実際の色面よりも多くの色面があるような錯覚に陥ります。
会場の雰囲気はこんな感じです。
会場以外でも作品が展示されています。
Krijn de Koning, Work (as a part of a), hout en formica, 2007 |
こちらの建築物の一部は12月まで展示されています。
Menashe Kadishman, Kissing Birds, 1998 |
背後の窓からの光でとても印象的だった彫刻。
Margriet van Breevoort, Homunculus Loxodontus, 2016 |
病院の入り口で出迎えてくれる、つぶらな瞳をした異星人(?)。病院の待合室で待つ患者の気持ちを表しているんだそうです。こちらは隣の椅子に座って写真を撮っていいそうですよ。
2017.05.11-2017.09.03
Leids Universitair Medisch Centrum
Albinusdreef 2
2333 ZA Leiden
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