クラシック・カーにはロマンがいっぱい、ローマン博物館~Louwman Museum in Den Haag

2017年9月9日土曜日

デン・ハーグ 展覧会 美術館

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クラシック・カーの個人コレクションで世界的な有名なローマン博物館。車で行かないとちょっと不便な場所にあるので、とても評判の良いにもかかわらず、行ったことがありませんでした。


車には興味がないので一時間半ほどあれば十分だと思っていたら、予想外に興味深く、一台一台を真剣に鑑賞してしまったため、博物館全体の6分の一ほどしか回れませんでした。

(そういえば、過去に愛知県のトヨタ博物館でも一日ずーっと飽きずに見ていたのを思い出しました。)

Sedan Chair, 1750, France

まずは、自動車以前の乗り物が展示されています。

上の写真は、人を乗せて人力で持ち上げて運ぶもので「セダンチェア」と呼ばれます。現在、自動車の形態のひとつである「セダン」の名称は、この「セダンチェア」に由来するものだそうです。

展示されているセダン・チェアはイギリスで使用するためにフランスで作られたものです。側面には美しい装飾が施され、イギリスの雨の多い気候に合わせて屋根が設けられています。

Portuguese Traquitana, 1775, Portugal

二頭の馬で引く馬車です。こういった四輪の馬車から自動車に発展していきました。最初期の自動車には「馬なし馬車」と形容されるものもありました。

Dutch Farmer's Wagon, 1884, The Netherlands

19世紀オランダで農民が使っていた典型的なワゴン。物品や人々を運ぶのに使用されていました。

De Dion, Bouton et Trepardoux Steam Quadricycle, 1887, France

現存する世界最古の自動車のひとつ。そのことが後ろにでかでかと宣伝されていますね。

50分ほど連続走行が可能で、最高速度は時速60㎞に達したそうです。このころはまだ蒸気で走っていました。

Sunbeam-Mabley Moter Sociable, 1901, The United Kingdom

不思議な形状をした自動車。ラウンジのソファーに車輪を付けたような車で、運転手も乗客も横を向いて座ります。運転席は後部にあり、モーターボートを操縦するときのような加工です。

しかも、車輪の付き方もおかしい。全部で4つあるのですが、前後に1ずつと中央部分に2つ付いています。今では考えられない形状をしています。

1922年のレースで時速215㎞を記録したというのですが、本当でしょうか…。

Phanomobil Van, 1912,  Germany

空冷、四気筒、1.5リッターのエンジンを積んだ自動車。


このかわいらしい風車のようなファンでエンジンを冷やしていたなんて、いじらしい気持ちがします。


一時間半の滞在で私が見られたのはここまで。人力の時代から自動車としての機能が整うまでの時代です。これからより技術が洗練され、馬車からデザインが離れてより機能的になっていく時代に入ります。

またそれは、時間を取って(今度は十分な時間を取って)見ていきたいと思います。


Louwman Museum
Leidsestraatweg 57
2594 BB The Hague
https://www.louwmanmuseum.nl/
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ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

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