アムステルダム国立美術館には美術作品だけでなく、邸宅のインテリアそのものも展示されています。
それらの邸宅はカナル・ハウスと呼ばれるもので、オランダ黄金時代の17世紀に貿易などで成功を収めた商人たちが運河沿いに建てた家のことです。
こちらは、かつて187 Keizergrachtに建っていて、1896年に解体されたカナル・ハウスの内部です。
重厚なマホガニーがふんだんに使用され、重厚感が漂います。
天井の優美な装飾も見事で、この建物が建設された18世紀に流行したロココ様式になっています。
この大きな窓には、美しい運河の眺めが広がっていたのでしょうね。
もうひとつの邸宅はアムステルダム近郊のハーレムにあった邸宅の一室です。
この邸宅に住んでいた人物は商人であり、また画商をしていたそうで、様々な国々から取り寄せた大変趣味のよいインテリアになっています。
おそらくイタリアから取り寄せたであろう暖炉、色合いの美しいカーペットはタペストリーの生産で有名なベルギーのトゥルネーから、豊かな襞のカーテンはフランスのリヨンから、そして豪奢なシャンデリアはイングランドから取り寄せています。
夜に人を招いたときに使われた部屋だったようで、キャンドルの温かい光でもっとも美しく映えるように計算されています。
アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum
Museumstraat 1
1071 XX Amsterdam
https://www.rijksmuseum.nl/en
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