デュビュッフェ、絵具の質量~Jean Dubuffet: the Deep End @ Stedelijk museum Amsterdam

2018年10月25日木曜日

アムステルダム アムステルダム市立美術館 展覧会

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アムステルダム市立美術館は、生前にデュビュッフェの彼の個展を開いた縁で、デュビュッフェより作品を寄贈されました。


彼の初期作品は、大量の絵具を塗りたくった画面を抉って描いています。


横から見ると、絵具の盛り上がりがよくわかります。盛り上がった絵具にひっかかって輝く光や、その陰も作品を立体的に見せています。


点数は少ないものの、デュビュッフェが試みた、新しい絵画的マティエールの開拓の歴史が分かります。


絵の具に土を混ぜることによって、絵画と自然との隔たりを埋めようとしたり、


机の天板を絵画面と平行に描いて、平面の中にごつごつとしたり削れていたりといった物質感あふれる豊かな画肌になっている。

マティエールにこだわった作品とは打って変わって、こんどは強い輪郭線で囲いとられた模様で画面を埋める作品が並んでいます。


色彩が明快に整理され、グラフィカルな効果を強められています。

下からのぞくと「10.」と書かれているのを発見。作品組み立ての説明書でもあるのでしょうか。


各パーツがもぞもぞと蠢いているよう。

このブログを書いている段階で気付いたのですが、この作品のなかに三人の人物を発見しました。左上、中央下、右中央です。具象的なものが隠れているなんて思わなかったので、本当にびっくりしました。


ぐぐっと近づいてみると、色が重ね合わされているのがわかります。この色のゆらぎで画面が動いているように感じたんですね。

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デュビュッフェの庭~Dubuffet in the Rijksmuseum Gardens



Jean Dubuffet: the Deep End
2017.06.30-2018.01.07

Stedelijk Museum
Museumplein 10,
1071 DJ, Amsterdam
http://www.stedelijk.nl/en
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ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

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