モネといえば「睡蓮」と即答できるくらい、モネは睡蓮をモティーフにした傑作を多数残しています。
でも、この展覧会を見ているとモネの興味は睡蓮でなく水面だったんだろうなと思いました。
睡蓮が浮かぶ水面は空を映し、水草を透かしています。空、水面、水中と三つのシーンを一度に反映しています。
上の作品の下方には日本の太鼓橋の影が映っています。それがあることで、自分がボートに乗って橋の近くで見ているような臨場感があります。
藤を描いた作品。時代を経るにしたがってより曖昧に、抽象化しています。睡蓮は水平方向を強調した植物、藤は垂直方向を強調した植物でその対比も面白いです。
藤を描いた作品は3作品あったのですが、そのどれもが藤以外の空間の絵具が(たぶん)パレットナイフで削り取られているのが印象的でした。水面との距離を取ろうしていたのでしょうか。
未完成の作品。彼の庭のモネの記念碑的な表現は、時代を超越した雰囲気を醸し出しています。
Monet, the Garden Painting
2019.10.12-2020.02.02
Kunstmuseum Den Haag
Stadhouderslaan 41
2517HV, Den Haag
https://www.kunstmuseum.nl/en
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