17世紀から20世紀までオランダ王室が住んでいたヘット・ロー宮殿~Paleis Het Loo

2024年4月17日水曜日

建築

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完璧な左右対称が美しいのオランダのヘット・ロー宮殿は1684年から1686年にかけて、国王ヴィレム3世とその配偶者メアリー王女のために建てられました。

1984年以来、宮殿は博物館として一般に公開されていて、オリジナルの家具や美術品、オランダ王家のオレンジナッソー家所縁の絵画などが展示されています。

建物と中庭の改修および増築のために一時期閉館していましたが、2023年4月にふたたび一般公開されています。



この絵画に描かれているのが国王ヴィレム3世とその配偶者メアリー王女です。



2人が描かれた絵の下にはオレンジの木(造花)が置かれています。

ヴィレム三世はオラニエ家に生まれたのですが、この「オラニエ」が英語の「オレンジ」なのでそれにちなんで置かれています。



長い廊下の両側の壁には絵画作品が所狭しと飾られ、中央には豪華なシャンデリアが下がっています。



居室もそのままに保存されていて、上はメアリー王女の寝室です。

大理石がふんだんに使われていたり、ベッドの天蓋の布やヘッドボードには贅沢な布がたっぷり使用されています。



赤色がテーマカラーの寝室。



中央の階段に続く大広間。



中央階段。

この周りの絵画が板ではなく、巨大なキャンバスに描かれていて驚きました。

宮殿内はふたつのルートが作られていて、いままで通ってきたのが17世紀の国王ヴィレム3世とメアリー王女が住んでいた当時の居室を体験するルートで、もうひとつが1967年にここヘット・ロー宮殿で亡くなったウィルヘルミナ女王の時代を体験するルートです。



電灯やストーブなど、19世紀から20世紀にかけての生活様式が残されています。



王家のどなたかが狩猟が趣味だったようで、いたるところに剥製がありました。



口を大きく開けたワニとゾウの足。



シカの角を集めた小部屋。



最後の部屋には大きなウィルヘルミナ女王の肖像画と家族の肖像写真が飾られていました。



Koninklijk Park 16, Apeldoorn


ヘット・ロー宮殿のお庭はこちらから↓


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ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

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