19世紀美術の動向に敏感なメスダッハ夫妻のコレクション～ @The Mesdag Collection in Den Haag

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メスダッハ美術館は実際にはメスダッハが収集していたコレクションを展示しているので、正確な名称はメスダッハ・コレクション（The Mesdag Collection）です。

メスダッハ夫妻は自宅の隣に美術館を建設し、そこにオランダ、フランス美術作品を展示しました。


主に購入したのは彼が所属していたハーグ派作品と、ハーグ派と同じように戸外で制作し、自然の美しさを描いたバルビゾン派の作品です。ドービニー、ミレー、クールベ、コローたちの作品が並びます。
メスダッハは自宅と美術館を、日曜日の朝、予約を入れた人たちに公開し、解説も行っていました。画家仲間にとっては、同時代のフランス美術の動向が知れる貴重な場所でした。


マリスが描いたかわいらしい仔牛。ハーグ派が描いた作品には、自然とそこで憩う動物たちのハーモニーがあります。


イタリア人画家マンチーニが描いた物思いに耽る女性。メスダッハはマンチーニの作品を油絵・素描合わせて150点ほど購入しました。


当時、大流行したジャポニスムの片鱗が分かる部屋。日本の美術品、工芸品が並びます。自然の美しさを表現した作品が好きだったようです。


裏庭から見た建物。


見事なヨーロッパブナ。シンボルツリーでしょうか。

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奥に、平和宮の時計台が望めます。

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The Mesdag Collection
Laan van Meerdervoort 7-F
2517 AB Den Haag
https://www.demesdagcollectie.nl/en