オランダではレンブランド没後350年を記念して2019年をレンブラント年として、各地でレンブランドに関連した展覧会・イベントが通年で開催されています。
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そのなかでメインとなる展覧会のひとつがアムステルダム国立美術館で開催中の「レンブラントのすべて」展です。
アムステルダム国立美術館が所蔵する全レンブラント作品が展示されています。
版画が充実していました。一方で油絵は、これまで常設展で展示されて何度も見ている作品がほとんどだったので、体力と時間の都合上スルーして、版画に集中して鑑賞しました。
上の作品は、レンブラントの1629年に制作した初めての版画(エッチング)の一枚です。線の抑揚があまりなく、描写もおおざっぱで、顔にも作品制作の不安が現れています。版画のサイズも18×15センチと大きめです。
しかし、ここからの成長がすごい。
しかも、この作品は大きさが3センチ四方しかない小さな作品なんです!
これまで図録などでたびたび目にしてきましたが、描き込みの密度からある程度の大きさをもった作品かと思っていたら、3㎝ほどしかない小さな作品とは思いませんでした。
レンブラントはしばしば銅版画にスケッチをしていたそうです。上の作品は妻のサスキアのいろんな表情を一枚の銅板に彫った作品です。
レンブラントの物ではありませんが、17世紀の銅板とそれを刷った作品。
珍しいものがありました。レンブラントがインドの細密画を模写したものです。毛の一本一本まで表現されていて、細密画を忠実に再現しているのがわかります。
展覧会には時間指定チケットを買って10時に展示室に入ったのですが、すでに部屋は多くの人で混雑し、人々の体温で暑いくらいでした。
混雑した暗い部屋で小さな版画を大量に見るので、かなりの集中力と体力が必要でした。展覧会の切れ目の渡り廊下で新鮮な空気を吸って、一息入れつつ見ることをお勧めします。
All Rembrandt
2019.02.15-2019.06.10
アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum
Museumstraat 1
The Netherlands
1071 XX Amsterdam
https://www.rijksmuseum.nl/en
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