女性による女性のためのファッション~Femmes Fatales @ Gemeentemuseum Den Haag

2019年4月29日月曜日

デン・ハーグ デン・ハーグ市立美術館 ファッション 展覧会

t f B! P L
デン・ハーグ市立美術館でファッションの展覧会がありました。ほかのファッションの展覧会と異なるのが、女性デザイナーによる女性のための作品を集めたという点です。

Iris van Herpen

男社会であるファッション界で女性性を強調する洋服が大半を占めるなか、1970年代のパリで日本人女性デザイナーの川久保玲が発表した「Comme des Garçons」は画期的でした。

「Comme des Garçons」はフランス語で「少年のように」という意味で、直線的で男性性・女性性を排した作品は衝撃を与えました。

さらに「黒服、穴あきニット(Hole Sweater)」を発表し、オートクチュール全盛で完璧に構築された美を目指していたなかで、新しい美を提案しました。

川久保玲

上の、川久保玲の作品では、マットな生地で作られたスカートの切れ目から光沢のある布を引き出してユニークなフィルムを作り出します。

Iris van Herpen
そのほか、目を見張ったのがファッションの世界に席巻するテクノロジーの流れです。パソコンでデザインして3Dプリントで仕上げるというもの。

Iris van Herpen

この服というかコスチュームはシリコンのような素材が使われています。

Iris van Herpen

こちらはブラインドのように薄いパネルが繋げられていて、それぞれのパネルが曲線を描いているので、見る角度によって模様が変わってくる作品。

May Katrantzou

一方、手作業の迫力を感じるものも。

May Katrantzou

スパンコールとビーズがびっしりと縫い込まれていて、メシべとオシべの部分は立体的になっていて迫力があります。



Femmes Fatales
2018.11.07-2019.03.24

Gemeentemuseum Den Haag
Stadhouderslaan 41
2517HV, Den Haag
https://www.gemeentemuseum.nl/en
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ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

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