古代のロマンを感じる、アテネの遺跡【ギリシャ2019 #5】

2020年6月5日金曜日

アテネ ギリシャ ギリシャ旅行2019

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2019年に訪れたギリシャ旅行記の続きです。

アテネでは2日間を遺跡巡りに当てました。訪れたのが10月だったとはいえ、まだ日中は暑かったので、過ごしやすい朝と夕方に遺跡に行って、暑い日中は美術館や博物館で過ごしました。



目次
1.ゼウス神殿
2.ハドリアヌス帝の門
3.アクロポリス
4.ハドリアヌス帝の図書館
5.ローマン・アゴラ



1.ゼウス神殿




オリュンポス十二神の最高神、ゼウスに捧げられた神殿。倒壊してしまった柱から古代のロマンと悠久の時の流れを感じます。

ゼウス神殿は完成するまで700年かかったそうです。

完成当時は104本のコリント式の柱が並んでいましたが、いまあるのは15本だけです。




柱頭にあるアカンサスの葉を見るために、がんばってズームしてみる。




人と比べると柱の巨大さがよく分かります。威厳あるゼウスの姿と重なる壮大な神殿だったんでしょう。

ゼウス神殿の奥にパルテノン神殿を頂くアクロポリスの丘が控えています。



2.ハドリアヌス帝の門




ゼウス神殿の北西にある門。ハドリアヌス帝のために建てられた凱旋門です。

門の間からアクロポリスが望めます。



3.アクロポリス




ギリシャ旅行のメインイベント、アクロポリス。

日が傾いた夕方に行ったので、人が少なく待たずに入れましたし夕日を反射する神殿がとてもきれいでした。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
夢のパルテノン神殿~Acropolis of Athens【ギリシャ旅行2019 #1】




パルテノン神殿に向かう上り坂から下を覗くとイロド・アリコス音楽堂が見えます。


4. ハドリアヌスの図書館


ローマ皇帝ハドリアヌスが132年に建築した施設で、 入口はコリント式の柱が並んでいます。




風化して削れてしまっているし陰で見えにくくなっていますが、右側に並んだ柱の柱頭にアカンサスの葉が模られた装飾があるのがわかります。




入口を進んで、中庭にあった教会(Tetraconch)横を通って




一番奥の東側に図書館があった場所に着きます。ここにはパピルスを巻いた本が保管されていたそうです。




遺跡には上の写真のような解説パネルがあるのですが、目の前の円柱が平面図のどこにあるのかを理解するのはなかなか難しかったです。




5. ローマン・アゴラ




太い柱とファサードでできた門をくぐると、




かつてアゴラ(市場)だった場所が広がってます。

いまはただの広場になってしあっていますが、古代ギリシャではここに市場が立ってたくさんの人がお買い物をしていたんでしょうね。




奥には風の塔と呼ばれている八角形の建物があります。

紀元前2世紀にマケドニアの天文学者によって建てられたもので、建物の面は正確な方角に面しています。建物の上には風見鶏ならぬ風見トリトン像があって、風が吹く方角がわかるようになっていたそうです。




内部には水時計がありました。





間に休憩をはさみながらのんびり徒歩で回りました。

日中に美術館や博物館で涼む作戦は、暑さや慣れない石畳を歩いて削られた体力を回復したり遺跡の記憶が新しいうちに知識を深められたりしたので、我ながらよい作戦だったと思います。


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ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

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