オランダのフローニンゲン美術館は一足早く、去年から「ロダン―天才の実像」展で、ロダンの創造の過程の一部が垣間見れる展覧会が開催されています。
フローニンゲン美術館は、フローニンゲン駅と街を繋ぐ橋の途中に建設されていて、その特徴的な建築でも有名です。
展示室に入ると、作品《神の手》の向こうで、ロダンが写真でお出迎え。
ロダンはまさに神の手を持っていました。その手で革新的な作品をいくつも作り出し、同時代の芸術家のみならず、今なおアーティストたちを刺激する存在です。
即興的な軽やかさがあって、とても好感を持ちました。なんだか、ピカソが陶器に絵付けをしたような、自分の思い通りにならないものを取り入れることによって、より創作意欲を掻き立てられたのじゃないかな、と思いました。
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ロダンはすべての作品を自分一人の手で作り上げたのではありません。
彼は粘土で原型をつくり、弟子たちがそれをもとに鋳型を作って銅像を製造したり、大理石を掘って彫刻したりしました。
つまりロダンは総合プロデューサーのようなものだったのです。
それから背中と手の表現がなんともセクシー。
同じロダンの原型を使って造形したものでも、銅像は力強くて大理石は儚い。そんなところも意識して、題材と材料を選んで制作していたのでしょうね。
Rodin: Genius at Work
2016.11.19-2017.04.30
Groninger Museum
Museumeiland 1
9711 ME Groningen
The Netherlands
http://www.groningermuseum.nl/en
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