樹の詩情、ジュゼッペ・ペノーネ2~Penone@ Rijksmuseum in Amsterdam

2016年9月5日月曜日

アムステルダム アムステルダム国立美術館 展覧会

t f B! P L
アムステルダム国立美術館で開催中のジュゼッペ・ペノーネの展覧会の続きです。

美術館のエントランスホールには、あと二作品展示されています。この二作品は背中合わせに展示されていて、互いに関係しあっています。

Skin of Graphite- Janus, 2015
黒地のカンヴァスに無数の銀色の線が引かれています。見る場所を移動すると、銀色の線がチラチラと輝きます。

地図のようにも見えるし、ペノーネの作品だから木肌を拡大してデッサンしたものかな?と思ったのですが、解説を読んでびっくり!

この銀色の線は、ペノーネの「額の皺」なんだそうです。

テープを額に貼って、そこにプリントされた皺をプロジェクターでカンヴァスに映して描いたそうです。

そう思ってみると、髪の毛の生え際と眉毛、眉間が見えてきます。なんでしょう、この「アハ体験」。(ちょっと古いですね)

上の作品の背中合わせに展示されたのが下の作品。

Acacia Thorns, 2015

こちらのほうが明暗がはっきりしているので、額の様子がよくわかる(笑)。



こちらはアカシアのトゲで皺が描かれています。滑らかな肌がトゲトゲです。

最初の作品の額からは深い瞑想を連想しましたが、こちらでは痛みと攻撃性を連想しました。

同じモティーフでも、扱い方よってずいぶん受ける印象が違いますね。

Penone
2016.06.10-10.12


アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum
museumstraat 1
The Netherlands
1071 XX Amsterdam
https://www.rijksmuseum.nl/en


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ミイル。ブログ Miruu 管理人。オランダ芸術や街散策を中心に、美術だけでなく建築なども含めた芸術について広く紹介します。 Twitter: ミイル@miirublog

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