アムステルダム国立美術館で開催中のジュゼッペ・ペノーネの展覧会の続きです。
美術館のエントランスホールには、あと二作品展示されています。この二作品は背中合わせに展示されていて、互いに関係しあっています。
地図のようにも見えるし、ペノーネの作品だから木肌を拡大してデッサンしたものかな?と思ったのですが、解説を読んでびっくり!
この銀色の線は、ペノーネの「額の皺」なんだそうです。
テープを額に貼って、そこにプリントされた皺をプロジェクターでカンヴァスに映して描いたそうです。
そう思ってみると、髪の毛の生え際と眉毛、眉間が見えてきます。なんでしょう、この「アハ体験」。(ちょっと古いですね)
上の作品の背中合わせに展示されたのが下の作品。
Acacia Thorns, 2015 |
こちらのほうが明暗がはっきりしているので、額の様子がよくわかる(笑)。
こちらはアカシアのトゲで皺が描かれています。滑らかな肌がトゲトゲです。
最初の作品の額からは深い瞑想を連想しましたが、こちらでは痛みと攻撃性を連想しました。
同じモティーフでも、扱い方よってずいぶん受ける印象が違いますね。
2016.06.10-10.12
アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum
museumstraat 1
The Netherlands
1071 XX Amsterdam
https://www.rijksmuseum.nl/en
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