ゴッホ美術館の2016年夏の展覧会「ゴッホと病気、狂気の淵で」。
耳切事件から拳銃自殺まで、ゴッホ晩年の精神的な病に注目して展覧会が構成されています。
今回の展覧会は注目点が2つあります。
・ゴッホが切り落としたのは「耳全体」か「耳たぶ」か?
・ゴッホが使用した拳銃を展示。
まず、切り落とした耳の部分についてですが、ゴッホは手紙の中では言及されていないそうです。自画像でも包帯を巻いていますね。
・ゴッホが使用した拳銃を展示。
まず、切り落とした耳の部分についてですが、ゴッホは手紙の中では言及されていないそうです。自画像でも包帯を巻いていますね。
当時の新聞記事の中では、アルルにいた人々(例えばゴーガンや医者や警察官たち)はゴッホは「耳全体」を切り落としたと言っていますが、
ゴッホと親しい人々(弟テオの奥さんや晩年ゴッホを診た精神科医ガッシェ医師の息子、ゴッホと交流のあった画家シニャック)は「耳たぶ(耳の下半分)」を切り落としたと証言しています。
これだけ見ると、ゴッホと親しい人々の証言を信じたくなりますが、研究を重ねるうえで新しい知見が示されました。
ライターのギュスターヴ・コキオが、1922年5月にゴッホの担当医師だったフェリックス・レイを尋ねたときにメモをしたノートに、ゴッホの「耳全体」が切り取られ、「耳珠(耳の入り口の顔側にあるでっぱり)」しか残っていないと書かれていたのです。
しかもそれまで重要証言の一つとされていたシニャックの「耳たぶ」を切ったという証言ですが、コキオがシニャックにそのことを尋ねると、ゴッホを訪ねたおりにゴッホは包帯を巻いて帽子をかぶっていたので耳を見てはいなかったと言ったそうです。
と、いうことで今回の展覧会では、ゴッホは「耳全体」を切り落としたと結論付けられています。
ゴッホが自殺にしようしたであろう拳銃は、はっきりそうだとはわかってないそうです。でも、70年前にゴッホが発砲した場所で拳銃のリボルバーが発見されたそうです。
Meet Vincent:On the Verge of Insanity
2015.09.25-2016.01.17
Van Gogh Museum
Museumplein 6
1071 DJ Amsterdam
http://www.vangoghmuseum.com/en
ゴッホと親しい人々(弟テオの奥さんや晩年ゴッホを診た精神科医ガッシェ医師の息子、ゴッホと交流のあった画家シニャック)は「耳たぶ(耳の下半分)」を切り落としたと証言しています。
これだけ見ると、ゴッホと親しい人々の証言を信じたくなりますが、研究を重ねるうえで新しい知見が示されました。
ライターのギュスターヴ・コキオが、1922年5月にゴッホの担当医師だったフェリックス・レイを尋ねたときにメモをしたノートに、ゴッホの「耳全体」が切り取られ、「耳珠(耳の入り口の顔側にあるでっぱり)」しか残っていないと書かれていたのです。
しかもそれまで重要証言の一つとされていたシニャックの「耳たぶ」を切ったという証言ですが、コキオがシニャックにそのことを尋ねると、ゴッホを訪ねたおりにゴッホは包帯を巻いて帽子をかぶっていたので耳を見てはいなかったと言ったそうです。
と、いうことで今回の展覧会では、ゴッホは「耳全体」を切り落としたと結論付けられています。
ゴッホが自殺にしようしたであろう拳銃は、はっきりそうだとはわかってないそうです。でも、70年前にゴッホが発砲した場所で拳銃のリボルバーが発見されたそうです。
Meet Vincent:On the Verge of Insanity
2015.09.25-2016.01.17
Van Gogh Museum
Museumplein 6
1071 DJ Amsterdam
http://www.vangoghmuseum.com/en
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