10月20~22日の三日間、長崎市で開催されていた「国際シーボルトコレクション会議」で、ライデン国立民族学博物館シニア研究員のマティ・フォラー氏が発表しました。
詳細と作品画像はニュースサイトでご覧ください。(毎日新聞)
人物を描いた北斎の肉筆画は見たことがあるのですが、それは版画作品と似たもので、輪郭線の中を色が塗られているのですが、今回判明した作品は輪郭線がないそうです。
ニュースサイトで画像を見ると、なんとなくオランダっぽい風景。。。しかも、17世紀あたりのオランダの風景画の雰囲気を感じます。
空が画面の三分の一を占め、下側には川に浮かんだ舟が描かれています。構図と選ばれたモティーフもオランダぽいのですが、舟の反映が鏡のようにさざ波ひとつない川面に映っているのなんて、まさにオランダの運河です。
この頃はオランダからもたらされた書物の挿絵や銅版画などを模写して西洋画を学んでいたので、こういう表現になったんでしょうね。
*ニュース記事の中では西洋画と書かれていますが、江戸後期に西洋画の技法にならって描かれた絵画のことは洋風画というので、こちらの用語を採用しました。
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