ロッテルダムのボイマンス・ファン・ベーニンヘン美術館で開催中のフラ・バルトロメオの展覧会です。彼はダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロと並んでルネサンスを代表する画家です。
ボイマンス・ファン・ベーニンヘン美術館は、世界でもっともフラ・バルトロメオの素描を所蔵している美術館です。その数、数百点。そのなかから、150点を選び出し、世界各地から集めた完成作品とともに展示しています。
素描と油絵が並んでいると、ほとんどの人が油絵だけをみて素描を素通りしてしまうことがほとんどなのですが、この展覧会は見せ方を工夫していて、油絵よりも素描の前で鑑賞している人のほうが多かったです。
上の写真をみると、奥の壁に油絵のモノクロームの写真が貼られていて、その手前に素描が置かれています。こうされると、自然と素描と奥のモノクロームの作品を見比べたり、観察したくなります。
また、バルトロメオは同一人物を構図やポーズを決めるまで何度も描いています。それらが横に並べて展示されているため、ローブの襞のよりや、顔のちょっとした傾きから感じられる性格や感情の違いなどが判ります。
所蔵作品なので、一般の素描の展覧会ではありえなくらいの明るい展示室になっているので、細部まで見られたこともよかったです。
素描を見せる展覧会としては、とても成功している例だと思いました。
フラ・バルトロメオ展
-2017.01.15
Museum Boijmans Van Beuningen
Museumpark 18-20
3015 CX Rotterdam
the Netherlands
http://www.boijmans.nl/en/#kPTbKcppV74PH1UJ.97
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