ボイマンス・ファン・ベーニンヘン美術館で開催したカルデンボルフ・コレクション展や、完全予約制で公開していた現在フォーリンデン美術館の敷地である野外彫刻を設置した公園等で、彼のコレクションの質の高さは知られていましたが、それがいったいどれほどの規模であるのかは謎に包まれていました。
コレクションは近・現代の作品で、展示されているのはなかなかほかの美術館ではスペースの問題や重量の問題で展示しにくいであろうものが展示されていました。さすが、自分のコレクションのために建てた美術館です。
どの作品をみても、新鮮な驚きを感じるロン・ミュエクの作品。皮膚の柔らかさとか湿気とか温度とかが伝わってきて、生々しいです。
アップで写真を取るとサイズがわからなくなるので、本物の人間の足のようですよね。近寄るほど、その精巧さに驚かされます。爪がちょっとずつ欠けていたりするところに気づいたときはぞっとしました。
上の写真は、リチャード・セラの《Open Ended》の内部です。全体像は大きすぎて写真に収まりませんでした。
《Open Ended》は、これを展示するためにこの美術館を建設しても言ってもいい作品。というのも、高さ4メートル、長さ18メートルの板金を使っているので、重さが216トンもあって、一般的な建造物だと床が抜けてしまうためです。
この作品は、中を歩いて通り抜けられます。入ると板金が斜めになっているので平衡感覚が危うくなったり、光のさえぎられ方が刻々と変化するので、不思議な感覚に襲われます。
Maha Malluhの《Food for Thought – Al-Mu》。大小の鍋が並んでいてかっこいい。
フォーリンデン美術館内にはカフェはありませんでした。隣に建っているこちらの建物にカフェがあります。
この日は用事があって美術館滞在自体1時間ほどと短かったので、カフェもそうですが、見逃したもの(ジェームズ・タレル《オープン・スカイ》とか、小さいエレベーターとか)があるので、後日あらためて、時間の余裕をもって再訪したいと思います。
フォーリンデン美術館 Museum Voorlinden
Buurtweg 90
2244 AG Wassenaar
The Netherlands
http://www.voorlinden.nl/?lang=en
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