この屏風は1836年頃の、出島に設けられたオランダ商館がある長崎湾の風景が描いたものです。
上の写真中央下に扇形の出島がありますね。
川原慶賀は例外的に出島への行き来が許されていたため、そこで西洋の絵画技術を学び、遠近法を使用した繊細な作品を残しました。また、肌身を通じて知った日蘭の関係性を絵画として記録に残す事ができました。
オランダ帆船が描かれていたり、
魚の姿を模した中国船が描かれていたりします。
私のお気に入りの場所はここです。よく見るといくつかの木が白とピンクの花をつけています。田んぼは青々としているところと、黄色みがかっているところがあります。
長崎での稲刈りの時期が10月頃だというので、この作品は9月頃に描かれたのではないかなぁと個人的には推測しています。
屏風は全体的に色が変色していたり、シミや破れが目立っていたので、完全修復された姿がどのようになるか、いまからとても楽しみです。
‘View of Deshima in Nagasaki Bay’ by Japanese painter Kawahara Keiga
2018.07.05-2018.07.22
Museum Volkenkunde
Steenstraat 1
2312 BS, Leiden
https://volkenkunde.nl/en
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