デン・ハーグの市立美術館で開催中の「オランダのアール・ヌーボー」展。
19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心におこった国際的な美術運動である「アール・ヌーボー」は、もちろん、オランダでも花開きました。
アール・ヌーボーのアーティストとしてミュシャやガレの名前が有名です。彼らの作品は豊かな曲線に満ちていて、優雅で華やかです。
一方、オランダのアール・ヌーボーのアーティストたちの作品は、自然の姿により密接に結びついています。
花瓶に描かれたタンポポでさえも、植物図鑑の挿図に採用できそうです。
調度品を見ると他国のアール・ヌーボーとの違いは明らかです。
他国のアール・ヌーボーの調度品はしなやかな木の枝を思わせる曲線で構成されているのに対し、オランダではすっきりとした直線で組み立てられていて、その装飾として花、草、樹木、昆虫、動物などの自然界のモチーフが彫刻されたり描かれたりしていて、抑制されたデザインとなっています。
「オランダのアール・ヌーボー」展
2018.04.21-2018.10.28
Gemeentemuseum, Den Haag
Stadhouderslaan 41
2517HV, Den Haag
http://www.gemeentemuseum.nl/en/
0 件のコメント:
コメントを投稿