ドイツの印象派を牽引した画家マックス・リーバーマンの展覧会がデン・ハーグ市立美術館で開催中です。
リーバーマンは毎年夏にオランダを訪れていて、ヨーゼフ・イスラエルスをはじめとするハーグ派の画家とも親交を結んでいたそうです。
リーバーマンらは、一緒にその当時のファッショナブルなライフスタイルを明るい色彩で描きました。
Max Liebermann, "De Oude Vink" Restaurant in Leiden, 1905, Kunsthaus Zürich |
夏の強い光が煌めく屋外のカフェ、馬に乗って海岸を闊歩する着飾った紳士、海で泳ぐ水浴する人々。ヨーロッパの短い夏を愉しむ人々の様子が描かれています。
上の写真は、リーバーマンが描いたレストランDe Oude Vinkを写した当時のポストカードです。着飾った人々が余暇を楽しんでいる様子が伝わってきます。
作品に近寄ってみると、まだ乾いていない絵具の上から違う色の絵具を重ねていることや、パレットナイフを使っていることなどが分かります。
Max Liebermann, The Parrot Man, 1902, Museum Folkwang, Essen |
1881年からリーバーマンは美しい色の羽をもつオウムに関心を寄せました。そのきっかけとなったのが、オランダのアムステルダムにある動物園アルティス(Artis)を訪れたことです。
上の作品は男性を目の前にして素早く描いたかのような臨場感がありますが、"Parrot Avenue"と呼ばれるスケッチのシリーズが残されていることから、実際にはアトリエのなかで、この光景を見たときにうけた印象的な色彩の再現を目的に描かれたものでした。
Max Liebermann
2018.03.24-2018.06.24
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