ルーブル美術館で展覧会「レオナルド・ダ・ヴィンチ」を見た後は常設展示室にファン・エイクの作品を見に行きました。
ベルギーのゲントで開催中のファン・エイクの展覧会に今度行くのでその予習も兼ねてしっかり見てきました。
ファン・エイク作品は超精細に描かれていて、技術の凄さに怖くなるほどです。
Jan van Eyck, The Virgin of Chancellor Rolin, ca.1430-1434, Musée du Louvre, Paris |
こちらの《宰相ロランの聖母》と呼ばれる作品で、聖母子の堂々とした威厳ある表情と宰相ロランの少し緊張した硬い表情、また柱や床の細かな装飾やそこを照らし出す複雑な光の表現、背景の遠ざかっていく広々とした景色など、どこを切り取っても曖昧なところがないほどに描きこまれています。
Detail: Jan van Eyck, The Virgin of Chancellor Rolin, ca.1430-1434, Musée du Louvre, Paris |
隅から隅まで、じーっと見ていたのですが、ファン・エイクの自画像の後ろに描かれている橋に歩いている人と馬に乗っている人が描き分けられているように見えました。
私は近眼ですので、比較的近くで小さいものを視るのが得意なのですが、それでももやっとしか見えなかったので、カメラのズームを使って見てみました。
すると!
橋を歩いて渡っている人と馬に乗っている人たちが描き分けられていて、しかも洋服の色や馬の毛並みの色にも変化が加えられています。
この人たち、少なくとも展示室の光のもとでは肉眼では見えませんでした。カメラのズームを使ってようやく見えた人たちです。人物の大きさは爪楊枝の先ぐらいしかありません。
ファン・エイクはこれを見ながら描いていたとすると、恐ろしいほどの眼の良さです。(拡大鏡ってこのころすでにあったんでしょうか???)
ファン・エイクの精密な描写はそれを見極められる素晴らしい眼に支えられているようです。
Detail: Jan van Eyck, The Virgin of Chancellor Rolin, ca.1430-1434, Musée du Louvre, Paris |
橋を歩いて渡っている人と馬に乗っている人たちが描き分けられていて、しかも洋服の色や馬の毛並みの色にも変化が加えられています。
この人たち、少なくとも展示室の光のもとでは肉眼では見えませんでした。カメラのズームを使ってようやく見えた人たちです。人物の大きさは爪楊枝の先ぐらいしかありません。
ファン・エイクはこれを見ながら描いていたとすると、恐ろしいほどの眼の良さです。(拡大鏡ってこのころすでにあったんでしょうか???)
Jan van Eyck, The Virgin of Chancellor Rolin, ca.1430-1434, Musée du Louvre, Paris |
ファン・エイクの精密な描写はそれを見極められる素晴らしい眼に支えられているようです。
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